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楽天証券 口座開設が急増 株価急落で初心者参入

浅川です。

白坂先生に、今日の「なぜ」を解説していただきます。

楽天証券 口座開設が急増 株価急落で初心者参入

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楽天証券 口座開設が急増 株価急落で初心者参入

 

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> インターネット証券で新規口座を開設する個人が急増している。楽天証券では2月の開設数が初めて10万を超え、3月は2月比で3割程度増えそうだという。(2020年3月27日付『日本経済新聞』より一部引用)

 

 

■なぜ新規口座の開設者数が急増?

 

今回は、2月の口座開設数に比べて3月の口座開設数が1.3倍になり、2月より3割増えたというニュースになります。どのような背景があったかを説明します。

 

まず、2019年に「2,000万円問題」がありました。金融審議会が「老後の生活について、65歳~95歳までの30年間を考えた時に、年金だけでは30年間で2,000万円足りない」という報告書を財務大臣に提出したということが2019年に起きました。

2,000万円問題で「年金だけだったら足りないんだ!」という危機感を持つ人が出てきました。その中で、「自分の生活を守るために、株式投資を通じて増やす必要があるんだな」、「資産を作っていく必要があるのだな」という正当な危機感を持つことができた人たちも出てきました。

 

そして、直近でコロナショックです。世界の株が全面安になったり、日本の株が下がったりしていることで、今の株はすごく安いと認識する人が増え、口座開設をする人が急増している、ということが、今回のニュースになっています。

個人的には、この流れは非常に良い流れだと思っています。結局、2つの危機・ピンチによって本当に危機感を持つことができて、そして、今まで行動しなかったであろう人たちが行動し始めているいうことだと捉えられます。

 

お金というものは、基本的に交換の道具なので、交換に使わないお金を、ただただ銀行に10年、20年、30年と預金し続けても意味がありません。交換の道具を交換に使わないこと自体が、そもそも意味がないのです。しかも、預金しても増えません。銀行預金であれば、10年置いても、20年置いても、30年置いたとしても、増えないのです。

今、使うのであれば、使えます。「お金は交換の道具なので、交換の道具として、交換で使います」ということであれば、それでいいのです。それは一つ、その商品を通じて自分の人生を豊かにし、幸せにしていくという形で、立派な合理的な反応です。

とはいえ、「自分は交換の道具としてのお金はありますが、余っています」ということであれば、100%増えないとわかっている銀行預金に寝かせておくのではなく、「増やしましょう」という形で、証券口座を開設して、たとえば自分で勉強し、株式投資を通じて自分の大事なお金をさらに増やしていくことができます。これは合理的な考え方なので、個人的にはすごくいい流れだろうと感じます。

 

 

■株式投資を始める時に大切なことは?

 

今、この内容を見てくださっている方の中には、株式投資の「初心者」という方もいらっしゃると思います。その方々に向けて、個人的なアドバイスを2つ、お伝えします。

 

まず最初の1社目は、「とにかく勉強だ」と割り切ることが非常に重要です。最初の1社目から「すごく大きく利益を出して儲けよう」と考えると、まず大抵、うまくいきません。ですから、最初の1社目は、「とにかく勉強」です。「このお金は極論、全額なくなってもいい」というぐらい少額で、自分が好きな企業に投資するということが、すごく大事だと思っています。

株式投資は多くの場合、100株が1つの単位になっていますが、実際には株からでも買えます。ですから、たとえば、300円、500円、1,000円でも、株を買おうと思ったら買えます。

 

一人一人の資金の余裕状態にはよりますが、そのお金は極論「落としてしまった」、「なくしてしまった」と思うくらい少額を「好きな企業に投資する」ということを、個人的に、初心者の方には勧めています。

なぜ好きな企業がいいかと言えば、「好きな企業を応援する」ということがそもそもの投資だからです。

 

・「自分はあの企業が好きだった」

・「その企業が出している商品が気に入っている」

・「その企業の行っているサービスが気に入っている」

・「もっと企業が伸びてほしい」

・株を買う

 

このような形で、「だから応援します」というのが、そもそもの投資の考え方です。お金による投資、応援というのがそもそもの「投資」なので、好きな企業を応援して、仮に自分の投資した金額が減ってしまても、ある意味、感情的には納得できますよね。

「自分はあの企業が好きで応援したいと思ったから投じたんだ」と考えれば、結果的にその企業がうまくいかなかったとしても「好きだから応援したお金だった」し「そもそも出しているお金が少額だったからまあ、いいか」という形で、勉強代と割り切ることができます。

 

だから、個人的には株を始める方には次の2つを勧めています。

 

・極めて少額で始める

・好きな企業に投じる

 

■株を買う・売るタイミングを見極めるには?

 

2社目以降は、やはり自分が「投資を通じてお金を増やしていきたい」という気持ちになる方が自然だと思いますが、「欲を出し過ぎない」ということが非常に大切です。

欲があるのははいいのです。「お金を増やしたい」「お金持ちになりたい」「億万長者なりたい」、それはいいのです。それは、人間がどんどん成長していくための健全な欲なので、欲があること自体はは良いのですが、出し過ぎていると、やはり投資に限らず人生全般にも言えることですが、うまくいかないものです。

欲を出し過ぎないということを具体的に言えば、「最安値で買う、最高値で売ることを狙わない」というということです。

 

最安値で買い、最高値で売れば、一番利益が最大化するのはその通りです。「それを狙わない」ということが一番重要です。

なぜでしょうか? それは、未来のことは誰にもわからないからです。「何月何日のいくらが最安値なのか」「何年何月のいくらが最高値なのか」は事前に予測することが不可能です。できないことを狙っていると、うまくいかないものです。ですから、あくまでも銀行預金と比べるということが大事です。

たとえば、100万円という銀行預金と、100万円の投資をする時、100万円の銀行預金では増えません。1年後、2年後、3年後も全然増えていきません。

 

それがもし、投資を通じて「100万円が101万円になりました」とか、「102万円になりました」ということであれば、「もう、それでいい」という風に、欲を出し過ぎないことが大事です。

実際に、「最安値で買う」「最高値で売る」というのは、頭の理論が成立したとしてもできません。世界76億人の投資の神様であるウォーレン・バフェットでさえできないのです。「何年何月何日のいくらが最安値」で、「何年何月何日のいくらが最高値なのか」は、わかるはずはないのですね。

そのように、できないことを狙うとうまくいかないのです。「もうこれが最安値だろう」と自分で思って、「さすがにこれだけ下がったので、もうこれ以上、下がらないだろう。これがきっと最安だろう」と思って最安値を狙って買って、さらに下がるというのはよくあることです。

だから、このような最安値を狙ってはいけません。「ここが最安値」というのは自分の勘でしかないのです。こういうことを狙うとまた下がり、結局、「株式投資を通じて損する」ということが出てきます。

では、どうすればいいかと言えば、まず、次のようなタイミングを見極めます。

 

・下がって、下がって、下がっていく

・次第に、上がり始める

・さらに、上がる??

 

このように、「上がるのではないかな??」と思った時点で買う、ということです。それが、株式投資で「余裕をもって利益を出す」という考え方です。

 

同じように、「最高値で売る」ということも狙わないようにします。なぜなら、「何年何月何日にいくらが最高値」ということは、世界75億人の誰にもわからないことでからです。「これが最高値だろう」ということを狙っていると、うまくいきません。

だから、「上がっていってるなら良し」として、ずっと持ち続けます。でも、下がっていき、さらに、「この企業はもう成長期じゃなく成熟期だ」と見られたり、もしくはを「衰退し始めている」という場合の下がりは「短期的な下がりではなく、構造的・抜本的な下がりだな」と思ったところで売る、ということです。

まとめると、次のようなことをすれば良いのです。

 

<上がっている時>

・「この企業の成長は単なる偶然ではない」

・「この企業はさらにまだ成長する・伸びる」

・買えば良い

 

<下がっている時>

・「この企業はもう成熟している」

・「下手すると、衰退し始めている」

・「この下がり方は単に短期的なものではなく、抜本的な下がりだ」

売れば良い

 

そうすると、「上がり始めたところ」から「衰退し始めている時の下がりの間」でちゃんと利益が出ます。もちろん、それは最安値で買って、最高値で売った時より利益は小さいです。それでも、現実的に利益は確保できます。その間、もし銀行預金をしていたら「増えていない」状態です。

株式投資は、「自分は何もしなくても、これだけの利益が出てるのであれば、もうそれでよし」と思えるだけの余裕が大事です。 「これで良し」と思える人でなければ、株式投資は向いていません。「最安値で買う」とか「最高値で売る」というのは欲の出し過ぎですが、絶対できないことを狙うとうまくいきません。

 

株式投資できちんとお金を増やしていくことができる人は、余裕がある人です。 使うお金も余裕資金で投資をするし、実際に「最安値ではない・最高値でもない。でも、これだけの利益が出たらもう十分だ」という余裕のある人が、株式投資を通じて利益を出すことができるのです。

 

■お金を増やすためには学び続けることが重要

 

今回のニュースで私たちが学べることは、どのようなことでしょうか? 口座開設をする人が増えているということは、私は社会的に、全体的にはプラスのニュースだと思っています。

お伝えしたように、2つの危機・ピンチがあったことにより、今まで行動しなかったであろう人が、確実に行動し始めています。そのような人が増えているということは、私はポジティブなニュースだと解釈しています。

口座を開設した後、本当にお金を増やしていきたいのであれば、しっかりと勉強・学習しながら自分の大事なお金を増やして、そして自分の生活を守っていくという、とにかく「勉強」がすごく大事だということを、今回のニュースから伝えることができたら良いなと思います。

 

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貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。

 

浅川淑子(あさかわよしこ)

 

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