Shinta corporate site

Newsお知らせ

働き方改革の本質とは?

浅川です。

白坂先生に、今日の「なぜ」を解説していただきます。

働き方改革の本質とは?

・・・・・・・・・・・・・・・

 

働き方改革の本質とは?

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

■今なぜ、「働き方改革」が叫ばれているのでしょうか?

 

そもそも、【働き方改革】は、アルバイトやパートの人を対象にしていることを知っておきましょう。その大前提として、日本は今少子高齢化で総人口が減っている状態で、次のようなことが起きているを考えてみてください。

 

・年齢層が高い人の人口:多い

・年齢層が低い人の人口:少ない

・年齢層の高い人の多くが労働市場から引退する

・企業は新たな労働者を探す

・年齢層の低い人が少ない

・企業は人手不足になる

 

これは、労働力を売る人が少なく、労働力を買う人が多い状態です。20世紀と21世紀では逆の動きとなっています。

 

・20世紀:労働を売る人 > 労働を買う人

・21世紀:労働を売る人 < 労働を買う人

 

つまり、企業と働き手の考え方は次のようになります。

 

・企業:「働きに来てほしい」

・労働者:「どうしようかな?」「きつい仕事ならやらなくてもいいかな?」

 

労働者は仕事を選ぶようになります。企業は人手不足を補うため、今まで働いていなかった専業主婦の方などに労働市場に来てもらいたいと考えます。そのためには、今まで主婦だった方は「良い労働条件をどんどん整えてもらい、環境を変えてもらいたい」と考えます。それが、働き方改革につながります。

 

人手不足を解消する「人」の価値を高め、働きやすい環境を作る。これが、働き方改革の本質です。

 

■日本の企業の働き方改革は?

 

働き方改革の本質には2つのことがあります。

 

1)働きやすい環境を作る

2)働きがいのある仕事を作っていく

 

この2つを合わせて【働き方改革】となります。

 

では、具体的にどのようなことをする必要があるでしょうか?

 

企業の状態を、人間の健康にたとえてみましょう。一般的に、「元気」というのはは、ものすごく病気である状態でもなく、ものすごく健康であるわけでもない「ゼロ」の状態です。次のような形で

す。

 

・プラス:「気」がさらに高まっている状態

・ゼロ:「気」が元に戻っている状態=元気

・マイナス:「気」が病んでいる状態=病気

 

「元気であれば100点満点」ではありません。単にマイナスがゼロに戻っただけなのです。もっとエネルギーのあるプロ野球選手やプロサッカー選手、ロック歌手からすると、ゼロの元気な状態では物足りず、プラスにする必要があります。

 

これを、働きがいに置き換えて考えてみてみましょう。

 

・プラス:満足度の高い状態

・ゼロ:不満も、満足も、特にない状態

・マイナス:不平不満がある状態

 

このように【働きやすい環境を作る】とは、会社を「ゼロの状態にする」ことです。そこでもし社員やアルバイト、パートの人たちが会社の愚痴や不満を言っているのであれば、それを「ゼロ」にして、働きやすい環境を作っていく必要があります。

 

今の日本企業が導入しているのは、「週休2日を3日にする」、「残業をしない」など、賃金制度や給与体系、人事の仕組みを変え、マイナスをゼロにしていく形です。

 

しかし、【働きがい】に関しては、ほとんどの企業がまだできていません。一番わかりやすいのは【給与】です。働く人たちにとって、自分の求める給料がないと、非常に不平不満となります。

 

・労働者:「30万円ほしい」

・現実:労働者の給料は20万円

・労働者:「もっと給料を上げてほしい」

・会社:「10万円給料を増やす」?

 

現在の日本の企業の経営者は【働きやすい環境を作る】ことに注力し、【働きがいのある仕事を作っている】わけではありません。給料が上がったとしても、労働者のやる気が引き出せるわけではないのです。

 

■労働者はどのように【働きがいのある仕事】をしていけば良いのでしょうか?

 

まず、人はどのようなときに「働きがい」を感じるでしょうか?

 

・自分が好きなことをやっているとき

・自分が向いていることをやっているとき

・自分が得意なことをやっているとき

・人の役に立つ

・会社に貢献できる

・自分の力を最大に活かせる

 

このような状態の時に、働きがいを感じやすいのはないでしょうか。

 

企業により段階の違いはありますが、まずは【働きやすさ】という土台があり、プラスもマイナスもない「ゼロ=元気」であることが大事です。まずは会社の状態を「元気」にする必要があります。

 

しかし、日本の企業の【働き方改革】は、【働きやすさ】よりも【ゼロにする】ことに一生懸命で、す。投資家としては、持続的に成長できる企業を見つけていきたいので、今の状態は不十分です。

 

会社や経営者は社員を一人ずつ、「本当にその人の強みを伸ばしていくか」まで見る必要があります。反対に社員は、「この企業は本当に働き方改革に向けて、うまく取り組んでいるか」ということを見てもらうといいでしょう。

 

この先、【働き方改革】は単なるブームではなく、ずっと続いていきます。人口が減り、人手不足である状態は、毎年続くからです。

 

そこで、今度はこの人手不足を解消できる人たちの価値が上がります。次のような仕事です。

 

・会社の人事部長や人事担当者

・社会保険労務士

・外部のコーチ

・人の強みを見つけ「こういう分野で、こういう仕事が向いているのではないか?」と助言できる人

 

企業がこれらを求めれば求めるだけ、このような人たちの価値が上がっていくと言えるでしょう。

 

 

■今日のまとめ・・・・・・・・

 

働き方改革の本質は、人手不足の中「人」の価値を高め、働きやすい環境を作ることにあります。この中で、「働きやすい環境を作る」「働きがいのある仕事を作っていく」という作業をしていくことが大切です。

・・・・・・・・・・・・・・・

 

貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。

 

浅川淑子(あさかわよしこ)

 

追伸:

もしメルマガにご登録いただけましたら『4つの特典教材』を無料で受け取っていただくことが出来ます。

メルマガ登録