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なぜ『ファクトフルネス』は50万部超えの大ベストセラーになったのか?

浅川です。

白坂先生に、今日の「なぜ」を解説していただきます。

 

なぜ『ファクトフルネス』は50万部超えの大ベストセラーになったのか?

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なぜ『ファクトフルネス』は50万部超えの大ベストセラーになったのか?

 

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■大ヒットの本当の理由は?

 

それは、「ものすごく役に立つから」です。この本は明らかに、【人の人生を変える本】です。いわゆる「面白い」「刺激的」ということではなく、読者の生き方や考え方を変えることに役立つ本です。

 

だから、売れたのです。

 

 

では、具体的にどのようなところが役に立つのでしょうか?

 

人は物事をありのままに見えていないのに、「見えているように錯覚しながら生きています。たとえば、外見は服の色などから、そのイメージで見えているような気になります。でも実際には、ありのままには見えていません。なぜなら、一人ひとりの考え方や価値観が違うから。色眼鏡をかけながら、見ているのです。

 

この本の話を一つだけご紹介します。

 

人は、「よく起きていること」と「滅多に起きないこと」を180度逆に認識しています。

 

<よく起きること>

・ニュースなどにならない

・よく忘れる

 

<滅多に起きないこと>

・ニュースなどで報道されれる

・よく起きているかのように感じる

 

このような形で、多くの人は世界や社会をありのままに見ていません。

 

よく年配の人は「昔はこんなによかった」「今時の若者は」と言いがちですが、それは社会をありのままに見られていない証拠です。なぜなら、【間違いなく今が最高】だからです。本人が過去を美化して見て、悪かったことを忘れ、よかったことを見ているだけなのです。今と過去を比べれば、次のように、【100%今がいい】のです。

 

・寿命が伸びた

・戦争の数が減った

・国内の凶悪な事件の数が減った

 

過去に比べれば全て良くなっているのに、そのような気がしないのは、世界や社会をありのままに見ていないからです。この本は、そのことに気づかせてくれます。

 

 

■どのようにしたら、「ありのまま」で見られるのでしょうか?

 

「ファクトフルネス」には次のような意味があります。

 

・ファクト(fact)=事実

・フルネス(fulness)=満たす

・ファクトフルネス(factfulness ):事実に基づいて物事を見ること

 

人がなぜ「よく起きること」を忘れ、「滅多に起きないこと」をよく起きているかのように思うのかと言えば、一言で言えば、ニュースが「滅多に起きないこと」を取り上げるからです。

つまり、【人は価値をありのままに見ていない】のです。本当に価値があるものは、たとえば、空気などお金がかからないものです。でも、空気に感謝する人はいません。

 

逆に、世界三大珍味のフォアグラやキャビアを食べられるときは「ついに食べられた!」と感じますね。このように、価値は珍しいかどうか、【希少価値】で決まります。そして、次のような状態になるのです。

 

・人は物事の価値をありのままに感じない

・「珍しいこと」に価値が高いと思う

・消費者:「珍しいこと」を求める

・マスコミ:「珍しいこと」を取り上げる

・消費者:「珍しいこと」が頻繁に起きているように感じる

・消費者:社会や世界をありのままに見られなくなる

 

テレビは視聴率を取らなくてはいけないので、ありふれたことを取り上げても視聴率は上がりません。たとえば、「子どもが生まれた」というニュースは、「地球に新しい生命が誕生した」という非常に価値があるニュースですが、ニュースとして報道はされません。なぜなら、珍しくないからです。

 

また、人類の歴史上に、「高い建物に飛行機が突っ込んだ」という出来事はたった1回であるのに、その1回の映像を、消費者は何度見たでしょうか?

 

そのニュースを毎日見続けていれば、本当は起きている確率は低いのに、頻繁に起きているような錯覚に陥ります。1回しか起きていないのに、今でも全空港で厳しい手荷物検査をやっているのです。

 

私たちは、物事がどれだけ起きているかを正しく解釈できていません。ニュースを見れば見るほど、見方が偏ってしまいます。そこで、次のようなことを考えてしまいがちです。

 

・滅多に起きないことを、頻繁に起きているように感じる

・過去より今がいいと思えない

・未来に対して良くなると思えない

 

これらを全て、次のような形で正してくれるのが、今回の本です。

 

・データ(数字・事実)で見る

・当たり前のことに気がつける

・世界は良くなり続けていると気がつける

 

つまり、「数字や事実というありのままを見て、社会を正しく認識する」ということを教えてくれるのです。

 

 

■「ファクトフルネス」から投資の観点で学べることは?

 

この本を読むと、次のように【見方を変えることができる】ようになります。

 

・事実で確認できるようになる

・現実を正しく認識できるようになる

・正しい目標設定ができるようになる

 

これは、お金も一緒です。今の収入や貯金を正確に把握していないと、目標を立てられるはずはありません。目標が立てられなければ、当然、戦略も立てられません。

 

もし、現実の資産を正しく認識できれば、「何年後にいくらを目指す」ということも正確にできます。まずは、現実をありのままに見て、「自分の心の眼鏡の偏り」に気づけるようにする必要があります。

 

この本を読み、株価の見方も変わります。ニュースのキャッチコピーにも惑わされず、数字も見てみようという気になります。

 

最も大事なことは、「当たり前のことを思い出す」ことです。まず、「未来は常に良くなり続ける」という当たり前のことを考えてみましょう。すると、仮に未来に対して悲観的な考えになってしまったら、事実をありのままに見られていないのだとわかります。

 

端的に言えば、この本は「過去がこんなによかったから、未来はもっとよくなる」と感じられる本です。

 

50万部売れるということは、タイトルが刺激的だからではありません。明らかに、内容が良いからです。投資は短期的には上下しますが、長期的には理論通りになっていきます。正しい事実や数字を見られるようになることは、投資をする上でも、大きなプラスになります。

 

■今日のまとめ・・・・・・・・・

 

まずは自分が物事をありのままにモノを見られてないということを思い出しましょう。

自分がありのままに見られてないのは、どういった色眼鏡を自分がかけているのか?

ファクトフルネスは、そういった色眼鏡に気づき、色眼鏡を外す一つのキッカケになります。

 

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貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。

 

浅川淑子(あさかわよしこ)

 

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