出版業界で倒産増加 文教堂が再生計画を発表
白坂です、
通常の業界:
【製造→ 卸売→ 小売】
出版業界:
【出版社→ 取次→ 書店】
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【出版業界で倒産増加】:
>「沈静化していた「出版業」の倒産が急増している。
2019年に出版業の倒産が急増した背景は、「出版不況」で雑誌に頼った流通システムが崩れ、「出版」、「取次」、「書店」が負の連鎖に嵌り、業界構造の改善が遅れたことが大きい。」
(『Yahoo!ニュース』より一部引用)
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文教堂が再生計画を発表:
>「出版不況が続くなか、書店の経営環境が一段と悪化している。インターネット通販の普及などで実店舗を訪れる消費者は減少。27日には私的整理の一種である事業再生ADRの手続きを進めていた文教堂グループホールディングスが不採算店の閉鎖などの再生計画を発表した。」
(『Yahoo!ニュース』より一部引用)
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(『四季報』より一部引用)
(『バフェットコード』より一部引用)
(『Google検索』より一部引用)
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出版業界は、「出版社」「取次」「書店」の全てで厳しくなっています。
原因として「インターネット通販の普及により」という説明が行われていますが、問題の本質ではありません。
問題の本質は、
そもそも本が売れなくなったから
です。
そして本が売れなくなった理由も簡単で、
人が本を読まなくなったから
本というのは基本、文字情報です。
文字情報というのは、写真・音声・動画などに比べて最も情報量が少ないです。
最も情報量が少ないということは、
一番、学習効率が悪い
ということです。
「知る」のと「出来る」というのは大差です。
一読すれば「知る」ことは可能です。しかし、書いている内容を「出来る」ようにはなりません。
たとえ泳ぎ方を知るのは一瞬だったとしても、実際に泳げるようになるためには、繰り返し・繰り返し・繰り返し、、、3日、3週間、3カ月、、、と練習し続ける必要があります。
ところが、本というのは、この繰り返し学習に向きません。
なぜなら、文字そのものが持っている情報量が少ないために、1つの内容を知るのに3時間から5時間くらいかかってしまいます。1回読み終わるのに3時間から5時間くらいかかってしまうために、繰り返し・繰り返し・繰り返し、、、ということに向きません。1冊の本を2回、3回、4回、、、と繰り返しで読むということは実質不可能です。
要するに、
出版業界が不況なのはネット通販の台頭のためではなく、
本という媒体そのものが、動画という他の媒体に負けたから
です。
・本よりも動画の方が圧倒的に学習効率が良い
・だから、人が昔は本を読んでいた時間を使って、今は動画を視聴するようになっている
・結果、本が売れなくなった
本が売れなくなったから出版業界の「出版社」「取次」「書店」という利害関係者の全てが厳しくなったというのが問題の本質です。だから、金融機関が資金繰りの支援をしたとしても、正直、焼け石に水です。たとえ企業の存続期間を長引かせることが出来たとしても、本質的な問題は全く解決しません。
もし投資家として観察するのであれば、
・出版業界の、「出版社」「取次」「書店」、、、といういずれの中からも投資先を見つけることは、ほぼ不可能だと思います。
逆に、
・出版業界に本当の意味で大きな脅威を与えた【動画業界】の中から今後もさらに持続的な成長が期待できる企業を探すというのが原則だと思っています。
以上になります。
貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。
白坂慎太郎
出版業界で倒産増加 文教堂が再生計画を発表
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