シェアリングエコノミーとは わかりやすく
白坂です、
シェアリングエコノミー:
→ 共有経済
経済というのは、最も単純に分類すると「資本主義」と「社会主義」となります。
違いは、
私有を認めるか・どうか?
・資本主義:
資本の私有を認める。
頑張れば頑張るほど自分の資本が増えることが各個人のやる気の原動力となる
・社会主義:
資本の私有を認めない。
全ての資本は社会のものであり、頑張ろうが・頑張るまいが社会全体の資本をみんなで平等に分け合う。
結局、
「社会主義」は各個人の無気力を生み出しました。
そして、旧ソ連や東ヨーロッパ諸国は「社会主義」を放棄して「資本主義」化して行きました。
ここまでで大事なことは、
資本の私有を認めるからこそ資本主義である
ということです。
ところが、
私有しなくても共有でいい
というのが「シェアリングエコノミー」であると言えます。
「必ずしも私有にこだわらない。」「利用できるのであれば、自分のものでなくても共有でよい。」、、、
もし、この「シェアリングエコノミー」が広がっていった場合、人の仕事へのやる気はどうなっていくのか、、、という未知の世界へ私たちは入りつつあります。
ところが、
日本は他の国に比べて、この「シェアリングエコノミー」がなかなか広がりません。
なぜでしょうか?簡単です。
規制
今回は簡単に、シェアリングエコノミーの代表選手である「ライドシェア」と「タクシーアプリ」の違いを見ていくことで、日本では共有経済がなかなか広がっていかない理由を確認してみましょう。
ライドシェアというのは、社会全体で「余っている車」という無駄を最適化するという考えに基づいています。
「今、利用されていない車が社会の中にたくさんある」「今、手が空いている運転手が社会の中にたくさんいる」・・・それが社会全体の中で大きな無駄なので、であれば、その「今、この時・この瞬間に余っている車や運転手を有効活用しましょう!」というのがシェアリングエコノミーです。
具体的には、車を所有していないけれど、「今・この時・この瞬間に移動したい人たちに、余っている車や運転手を利用してもらいましょう!」というのが、共有経済における「ライドシェア」です。
【余っている車(運転手)⇆ スマホのアプリ ⇆ 今、車で移動したい人】
社会全体で余っている車(運転手)の最適化なので、今、利用したい人が配車を全く受けられないということはほとんどありません。たいていの場合、何らかの車が迎えに来てくれます。
しかし、
日本では、このライドシェアが広がりませんでした。
それは、
国が規制によって、タクシー業界という既得権益を保護したから
です。
他国資本の「ライドシェア」が日本に入ってくるのを止めました。
そして止めている間に、タクシー業界が自分たちを守るためにライドシェアと【似たような】アプリを開発したわけです。
【余っているタクシー ⇆ タクシーのアプリ ⇆ 今、タクシーで移動したい人】
一見、「ライドシェア」っぽいです。
しかし、似ているのは表面上だけ。タクシーアプリは「ライドシェア」ではありません。
あくまで、今までのタクシー利用を効率化しただけ、です。
たしかに、タクシーのアプリはタクシーの利用を便利にはしました。
しかし、ライドシェアではありません。共有経済ではありません。
あくまで今までよりもタクシーの利用を便利にしただけ、です。
だから、
本当にタクシーを利用したい時に限って、タクシーの配車を受けられない。
・午前の出勤時間
・昼食休憩の時間
・雨が降ってきた時、、、
こういう、本当にタクシーを利用したいときに限って、タクシーの配車を受けられないのです。
アプリを使っても、「予約が既にいっぱいです!」として、利用することができません。
結局、過去は「電話で断れていた」のが、今は「スマホの画面上で断られる」に変わったに過ぎません。
日本の場合、一事が万事、こんな感じです。
それぞれの業界にそれぞれの既得権益者がいるために、消費者にとって本当に便利な思想やシステムがなかなか広がっていかないわけです。本当のシェアリングエコノミーとは、
・既存のタクシーの利用を効率化することではなく、誰でもがタクシー業務ができるようにするためのものであり、
・既存の旅館の利用を効率化することではなく、誰でもが旅館のように民泊業ができるようにするためのものであり、
・既存の銀行の利用を効率化することではなく、誰でもが銀行のように銀行業務ができるようにするためのものであり、
【今、この時・この瞬間に誰にも利用されていない余っている資源の有効活用】によって、
「売り手よし・買い手よし・世間よし」の『三方よし』を実現する。
それが、シェアリングエコノミー(共有経済)の本質です。
貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。
白坂慎太郎
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