タグ別アーカイブ: 投資

Netflixが最高益を更新。成熟期に入る有料動画市場で生き残る為に必要な事

ニュース解説

白坂です、    ネットフリックス最高益   ・・・・・・・・・・・・・・・・・   >「米ネットフリックス7~9月期決算は売上高・純利益ともに過去最高を更新。 人気作品の配信が貢献した。」 (『日本経済新聞』より一部引用) ・・・・・・・・・・・・・・・・・   (Google検索より一部引用) 【アメリカで起きていること→ 日本で近い将来に起きること】   アメリカでも動画市場は依然として伸びていますが、伸びは鈍化しつつあります。 つまり、成長期から成熟期に入りつつあるということです。   ・日本  :成長期 ・アメリカ:成長期から成熟期   成長期というのは、競合がどんどん入ってきます。 競合が入ってきても、それを上回るだけ需要も拡大していきますから、結果的に成長産業の中にいる企業の全てが売上を大きくしていくことができます。   ただ、 成長が鈍化して成熟期に入ると、今度は競合の淘汰が始まります。競争に負けた企業は市場からの退場せざるを得なくなり、1つ・1つの分野で上位3社くらいが高収益企業として残ることになります。アメリカの有料動画市場は、「どの企業がトップ3社として生き残るか?」そして、「どの企業が有料動画市場のトップ企業になるか?」が焦点となります。その競争の優劣を決めるのは、当然ですが、     動画の内容     つまり、コンテンツ勝負だということです。 ・人気動画を輩出することができたら、契約者を増やすことができて、売上も増やすことが出来る ・人気動画を輩出することができなかったら、契約解除が増えてしまい、売上も減少していききます   市場そのものが伸びている時は、「どの市場の波に乗れば良いか?」「波に乗れさえすれば企業は伸びる」という状況になります。ただ、市場が成熟していくと、ただ業界に所属しているだけでは不十分です。明らかに     他社とは差別化された高品質の商品が必要になる     なので、逆の言い方をすれば、もし成長産業にいる場合、やがてやって来るであろう成熟期を見据えた上で、品質向上に向けた積極的な投資が必要だとも言えます。   ネットフリックスは上場時から最高値で325倍もの株価となりました。(現在は225倍)。 ここから、さらに成長していくことが出来るか・どうかは、競合他社のアマゾンやフールー、または、アップルやディズニーなどでは観ることが出来ない高品質・高付加価値の動画作品を配信できるか・どうか?やはり、動画配信産業の本質中の本質は、その動画の品質。どの産業でも最後は、     「どの企業が、顧客にとって最も価値の高い商品を提供できるか?」     というポイントを投資家としては見抜けるようになっていきたいものです。   貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。 ありがとうございます。 それでは、また。   白坂慎太郎    ネットフリックス最高益 追伸1: 総再生回数:1,100万回超! 登録者数 : 27,000人超! →【大好評】YouTubeチャンネル   追伸2: メルマガやLINE@でも情報を発信しています。 ご登録頂いた方には『4つの特典教材』を無料で差し上げています。 → メルマガ登録 → LINE@登録  続きを読む

人気YouTuberが所属するUUUM(ウーム)が好調!利益74%増で右肩上がりの理由

ニュース解説

白坂です、   ・・・・・・・・・・・・・・・・・   >「ユーチューバーのマネジメントを手がけるUUUMが11日発表した2019年6~8月期決算は、連結純利益が前年同期比74%増の3億3900万円だった。動画広告市場の拡大に伴ってユーチューブから受け取る収入が増えたほか、所属ユーチューバーのグッズ販売も好調だった。」 (『日本経済新聞』より一部引用) ・・・・・・・・・・・・・・・・・   (『Google検索』より一部引用) 株価は上場時から2.5倍 ・・・・・・・・・・・・・ (『バフェットコード』より一部引用) 年単位の売上高は気持ち良いくらいの右肩上がり傾向 ・・・・・・・・・・・・ (『UUUM決算説明会資料』より) 直近では、昨年対比で132%の伸び ・・・・・・・・・・・・・・・・・   (『UUUM決算説明会資料』より) 所属YouTuberの動画再生回数も右肩上がりで【115億回】超へ ・・・・・・・・・・・・   UUUMの業績が右肩上がりなのは、恐ろしいほど単純な理由です。     伸び続けているYouTube業界にいる会社だから     ・インターネット業界そのものが伸びている ・そのインターネット内での主役が、文字や写真から「動画」へ変わりつつある ・来年からの5G時代になると、スマホでのYouTube視聴がさらに増えていく、、、     成長産業の中での1位企業は当たり前に伸びる     これから2019年の年末から来年2020年の5G元年へと、YouTube市場はさらに伸びていきます。伸びる市場には、多くの競合も入ってきます。テレビでの有名人が自分のYouTubeチャンネルをどんどん開設していきます。そして、やがてテレビ局もYouTubeでの情報発信に力を入れていきます。   競合が増えることは一緒に市場をより大きくしていくという意味ではむしろ歓迎されることです。需要がないところに需要を創り出すのは、ほぼ不可能に近いくらい難しいことですが、需要が大きくなり続ける魅力的な市場であれば、成長市場の中に入っている全ての企業が成長していくことができます。ここから後5年間は伸びることが予想されている動画市場。     投資案件は伸びる市場の中から成長企業を探すというのが基本中の基本姿勢です。     貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。 ありがとうございます。 それでは、また。   白坂慎太郎    YouTuber(ユーチューバー)好調、UUUM利益74%増 追伸: メルマガやLINE@でも情報を発信しています。 ご登録頂いた方には4つの特典教材を無料で差し上げています。 → メルマガ登録 → LINE@登録  続きを読む

WeWork(ウィーワーク)に1兆円の追加支援でソフトバンクの巻き返しなるか?損切りせずにWeWorkを支援する理由とは

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白坂です、   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   >「ソフトバンクグループは、シェアオフィス事業を手掛ける米ウィーワークの支援策を発表した。 総額は約1兆円規模となる。」                                  (『ブルームバーグ』より一部引用) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ソフトバンクグループ・・・これからの数年間は苦戦が予想されます。   ・ソフトバンクビジョンファンドから1兆円、 ・ソフトバンクグループからも追加で1兆円、 ・合計で2兆円。   この記事を書いている時点で、Weworkの時価総額は8千億円。   1兆円を投資した企業を倒産させないために、さらに1兆円の追加支援。 損切りが出来ない投資というのは、非常に苦しい展開です。 「なぜ、このような苦しい展開になってしまったのでしょうか?」   上場前の企業への投資金額が巨額過ぎた   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・ソフトバンクビジョンファンドが巨額の投資 ↓ ・創業者は上場前にして大富豪になれた ↓ ・しっかりとした企業経営が行われなくなる ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   創業者も人間です。 巨額の投資が行われたことにより大富豪になれてしまうと、自制が効かなくなってしまいます。 本業以外にお金・時間・エネルギーを使い始めたり、会社を完全に自分のもののように振る舞う私物化が行われたりします。   そういう創業者の暴走をさせないために取締役会があったりするのですが、企業内部において創業社長というのは絶大な権力を持っている場合がほとんどです。つまり、取締役会は有名無実化してしまい、実質、創業社長の暴走が止められなくなってしまうわけです。   ・・・・・・・・・・   今度はソフトバンクビジョンファンド経由ではなく、ソフトバンクグループ本体からの1兆円の追加支援です。そして、米通信会社スプリントのCEOが、今度はWeworkの新しい会長に就くようです。このニュースを見て、     やはりソフトバンクグループは、ここから数年間は苦戦が予想される     ・ボーダーフォンを買収して数年間かけて建て直し ・スプリントを買収して数年間かけて建て直し そして、 ・今度はWeworkの実質買収して建て直しを始める、、、   長年の懸念であった米スプリントがやっとTモバイルとの合併によって一段落したかと思った矢先での、Weworkへの緊急支援。ファンドとグループで合計2兆円を投下している以上、もうソフトバンクはこの案件から降りれません。 もし降りれば、10兆円のソフトバンクビジョン1号ファンドの出資者たちに対する大きな説明責任が発生します。そして、準備中の2号ファンド設立が白紙に戻ってしまう可能性さえあります。   論理的には、投資の失敗=倒産とはなりません。   倒産するか・しないかは資金繰りの問題です。投資を失敗しても資金繰りさえ出来れば倒産はしません。 そして、ソフトバンクグループは資金繰りは得意です。借入・社債発行・新株発行・グループ企業の新規上場、、、など、ありとあらゆる手段を使って資金調達をして来ての今があります。資金繰りさえ出来れば、たとえ投資に失敗しても、そのことが即、倒産につながるわけではありません。   ただ、   企業の株式というのは、将来に得られる利益に対する所有権です。 ソフトバンクグループの株式に投資している株主は、ソフトバンクグループがこれから生み出してくれるであろう将来の利益への期待に基づいて出資をしています。それが、持株会社であるソフトバンクグループに出資していても、これからの将来における利益を期待できないと判断されると     自社の株式を売られてしまう     Weworkの建て直しにどれくらいかかるのかは正直わかりません。恐らく数年間はかかると思われます。 その間、グループのかなりの時間とエネルギーが、Weworkに使われる可能性があります。合計2兆円の投資をプラスにするまでの期間は、   ソフトバンクグループの苦戦が予想されます。   貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。 ありがとうございます。 それでは、また。   白坂慎太郎    ソフトバンクグループ、WeWorkに1兆円支援 追伸: メルマガやLINE@でも情報を発信しています。 ご登録頂いた方には特典教材(PDF200ページ以上)を無料で差し上げています。 → メルマガ登録 → LINE@登録  続きを読む

【無印良品】良品計画が27%の減益。株価変動は理論と感情どっちで起こる?矛盾した投資家心理とは

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白坂です、   ・・・・・・・・・・・・・・・・・   >「無印良品が10日発表した2019年3~8月期の連結決算は、純利益が前年同期比27%減の132億円だった。 前期に計上した有価証券売却に伴う特別利益がなくなり、人件費や物流費などのコスト増も響いた。」 (『日本経済新聞』より一部引用) ・・・・・・・・・・・・・・・・・   (Google検索より一部引用)   株価で見ると、 ・4,050円(2018年6月15日) ↓ ・1,786円(2019年8月16日)   最高値からわずか1年2か月で56%近くも株価が下落した良品計画。 これが短期で見た場合の株式市場の恐いところです。恐い。何が?   論理ではなく心理で株価が暴落してしまう   投資家はどんな人も「安くで買って高くで売ろう」という願望を持っています。 出来ることならば、「最安値で買って最高値で売ろう」とさえ望んでいます。   なので、 株価が上がっている間、投資家には矛盾した心理が生まれています。 すなわち、   ・「株価がまだまだ上がり続けて行って欲しい」という心理 と ・「いつかは下がり始めるんじゃないか」という心理、です。   良品計画は順調に株価が上がり続けていました。しかし、いざ何かちょっとしたネガティブな要素が現れたとします。すると、利益確定の売りから始まって、まるでパニックにでもなったかのように大量に売られてしまったりするわけです。では、実際に株価が55%も一気に下落するほど良品計画という企業はネガティブなのでしょうか?  (『四季報』より一部引用)   (『バフェットコード』より一部引用)   ・無印良品というブランドは健在 ・製品の品質は世界最高水準 ・海外での売上比率が39%(小売業平均10%) ・年単位で見ると売上は右肩上がり傾向 ・利益額も右肩上がり傾向 ・財務体質は極めて健全、、、、   株価が暴落するような要素はどこにも見当たりません。 つまり、投資家の心理面で「売り」が「売り」を呼んだだけで、暴落するような論理的根拠は特にはないということです。   ・企業の劣等生であれば、ちょっとしたプラスニュースさえあれば、すぐに株価が上昇し、 ・企業が優等生であれば、ちょっとしたネガティブニュースが出ただけで、暴落さえしてしまう   ただ、 1年単位で見れば株価は心理面で大きく変動しますが、5年、10年、、、という長期で見ると、株価は理論株価に落ち着いて行くことが統計で分かっています。結局、株式というのは企業の所有権です。そして、株価というのは企業価値を表しているものです。なので、企業価値とは、「これからの将来に渡って、どれくらいの資金を稼ぐ見込みがあるのか?」に尽きます。 もし投資家として、将来に渡って堅実かつ着実な資産を築いて行きたいということであれば、1年単位の株価の変動に左右されず、その企業の本質、すなわち、   ・ブランド ・製品の品質 ・財務体質、、、   などを冷静に分析し続けていきたいものだと思っています。   貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。 ありがとうございます。 それでは、また。   白坂慎太郎   無印良品27%減益   追伸: メルマガやLINE@でも情報を発信しています。 ご登録頂いた方には特典教材(PDF200ページ以上)を無料で差し上げています。 → メルマガ登録 → LINE@登録  続きを読む

AI(人工知能)の進化で投資・資産運用はどう変わる?AI運用で理解しておいた方が良い2つの特徴

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白坂です、   ・・・・・・・・・・・・・・・・・   >「資産運用にあたって人間と人工知能(AI)が競い合う時代が訪れつつある。   野村アセットマネジメントや日興アセットマネジメントは来年にかけて新たにAIファンドを相次いで立ち上げる。人間が独自の知識や経験を基に投資判断をする「アクティブ運用」の成績に対する投資家の不満が高まるなか、データに基づくAI運用を標準装備する。」 (『日本経済新聞』より一部引用) ・・・・・・・・・・・・・・・・・   大事なことは2つのことについて理解しておく必要があります。 すなわち、   ・AI(人工知能)の特徴 ・株式投資というゲームの特徴   まず AI(人工知能)の特徴です。   人工知能が外から入ってくる情報を処理するための根拠は、過去のデータです。 ・データ量が多ければ・多いほど判断の精度が上がります。 ・データの質が高ければ・高いほど判断の精度が上がります。   なので、 何か過去の延長線上のような平時に関しては、かなり高い精度の推論を行うことができます。 人間よりも圧倒的に大量の過去の事例を知っているからです。しかし、どれだけデータの量が多くても、そして、そのデータの精度が高かったとしても、その全ては過去の事例に関するものです。なので、過去に事例がない初めての事象が起きた場合は上手く判断できません。ココにAI(人工知能)の弱点があります。 そして、 もっと大事なのは、株式投資というゲームの特性です。   たとえば、 オセロ、将棋、囲碁、、、などに関して、人工知能が人間を超えたというニュースがあります。 なぜ人工知能は人間を越えることができたのでしょうか?それは、オセロ、将棋、囲碁、、、といったゲームは完全情報のゲームだからです。つまり、プレイヤーだけが知っている秘密の情報がありません。   ・自分も ・相手も ・観戦している他の全ての人たちも   全ての情報を知っています。 だから、オセロ、将棋、囲碁、、、で勝負に負けるというのは、負けた側が100%、負けにつながる悪手を指しています。自分が悪い手を指してしまったから勝負に負けてしまったわけです。こうなると、「いかにミスをしないか?」の勝負になります。   だから、人工知能が人間を超えることができたわけです。 なぜなら、正確さという点では、人工知能の方が人間よりも優れているからです。   ところが、 これが、たとえばトランプゲームのポーカーや麻雀となると話は違ってきます。   ポーカーや麻雀は完全情報での勝負ではありません。不完全情報での勝負です。 つまり、プレイヤー自身しか知らない情報があるということです。   ・自分だけが知っている情報がある ・相手は知らない   だから、 ポーカーフェイスと呼ばれるようなハッタリで勝つ場合もあります。自分の持っている手は相手の手よりも悪いにも関わらず、自信満々で勝負していたために、より良い手を持っていた相手が勝負を降りて負けてくれる場合もある、ということです。つまり、     不完全情報でのゲームには論理だけではない「心理戦」の要素が入る     では、 「株式投資というのは、どういうゲームでしょうか?」   ・将棋や囲碁のような完全情報での勝負でしょうか? それとも ・ポーカーや麻雀のような不完全情報での勝負でしょうか? もちろん、     株式投資とは不完全勝負での勝負     つまり、「心理戦」や「運」という要素が絶対に入り込みます。論理に基づいて正確に実行するだけで勝てる勝負ではありません。つまり、株式投資の世界にAIがどんどん入ってくるのは時代の流れだったとしても、AIによる運用では大きな収益を得ることはできないということです。理由は簡単です。     【リスク=リターン】だから     AI(人工知能)による運用というのは、過去のデータに基づく論理的な運用です。つまり、守り重視です。実際、現在のAI(人工知能)による運用実績は、ETF(上場投資信託)より+1%くらいです。既に10億円くらいの資産を持っているので守り重視で資産運用を行うというのであれば良い手段かもしれませんが、今から10億円の資産を築いていくのは不可能です。     もし大きなリターンを狙えるのは、大きなリスクを取れる人間による投資だけ     株式投資というのは、全世界の政治と経済の色々な不確実な情報が関係しています。 完全情報での勝負ではなく不完全情報での勝負です。だから、オセロ、将棋、囲碁、、、などとは違います。AI(人工知能)が人間に必ず勝つというようなゲームではありません。   資産を減らさないという守り重視の運用であればAI(人工知能)は人間を上回っていくでしょう。 しかし、AI(人工知能)による運用での大成功は不可能です。もし、巨万の富を築くことが出来るとしたら、     人間による株式投資によるものだけ     だと言えると思っています。   貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。 ありがとうございます。 それでは、また。   白坂慎太郎    投資でAIと人間が競う時代へ 追伸: メルマガやLINE@でも情報を発信しています。 ご登録頂いた方には特典教材(PDF200ページ以上)を無料で差し上げています。 → メルマガ登録 → LINE@登録  続きを読む

ファミリーマート利益3割増

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白坂です、   ・・・・・・・・・・・・・・・・・   >「ファミリーマートの2019年3~8月期は、本業のもうけを示す連結事業利益が450億円前後となり、前年同期と比べ3割程度増えたもようだ。前期にふくらんだ「サークルK」「サンクス」の「ファミリーマート」ブランドへの転換費用が減ったほか、販売促進費などチェーン本部予算を効率化した。総菜など独自商品の販売も伸びた。」 (『日本経済新聞』より一部引用) ・・・・・・・・・・・・・・・・・   経費削減の努力を功を奏して利益が昨年対比で3割増えたというニュースです。 しかし、ファミリーマートに限らず、セブンイレブン・ローソンなどを含めてコンビニ業界が概して投資対象としては非常に厳しい業界だと言わざるを得ません。理由は簡単で、     人材不足     ・少子化により日本の総人口が減少 ↓ ・従業員も減少 ↓ ・海外からの留学生などで人材を補充、、、   ただ、 やはり人材の不足感が強いため、十分な期間の研修や教育を経ないままにどんどん「研修中」というネームをつけた外国出身の方々が働いています。なので、明らかに従業員の質が低下しています。外国出身の方々だからではありません。違います。研修や教育が十分ではないのに現場に出ているということが原因です。1番は、     単品管理が全然できなくなっている     今回のファミリーマートに限らず、セブンやローソンなども含めて、とにかく空白の棚が増えてました。 コンビニという限られたスペースでも収益を上げるためにはス、ーパーなどに比べて棚の効率が生命線です。 たとえ店舗面積が狭かったとしても、売れ筋商品をどんどん積極的に棚に並べて、棚効率の良さで利益を上げていくというのがコンビニの必勝形です。   なので、   コンビニが右上がり成長の場合は、攻めの発注管理をしていました。 つまり、たとえ売れなかったら在庫になってしまうというリスクがあったとしても、棚には何も並んでいないという機会損失を何よりも避けていました。なので、売れ筋商品であれば多め・多めで現場が本部に対して発注をしていました。   結果、売れている商品は大胆にたくさん並べられていました。賑わい感がありました。 在庫リスクを抱える代わりに、とにかく機会損失を避けるという攻めの発注管理を行なっていました。 それが人材不足が起きる前の時代のコンビニでした。   ところが、 今は人材不足のために、商品補充やレジ係だけで手一杯で、1品・1品の売れ筋を分析する単品管理まで現場が全然回っていません。だから、棚に商品が何も並べられていないという大いなる機会損失が日常化してしまっているのです。 ・現場のスタッフたちに、機会損失というのがどれほど大きな痛手なのかという教育が徹底されていない。 または、 ・オーナーや店長が経費を抑えたいという守りの姿勢に入っている。   いずれにしてもコンビニでは致命傷となる限られたスペースにも関わらず機会損失が日常化しているという現場からして、コンビニ業界の将来は相当に暗いと言えます。この辺は、単に決算書の数字やニュースなどを見ているだけでは見落としがちになります。大事なのは、     現実の消費者感覚     投資の判断にとても大きいのは現場感覚です。 たとえ、どれほど決算書の数字が好調でニュースではプラスの報道が行われていたとしても、意外にして最も当てになるのは現場の感覚。何の商品も並べられていない棚が日常化しているという現実を見ていると、コンビニ業界は投資対象から簡単に外して行くことが出来ると思います。   貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。 ありがとうございます。 それでは、また。   白坂慎太郎    ファミリーマート利益3割増 追伸: メルマガやLINE@でも情報を発信しています。 ご登録頂いた方には特典教材(PDF200ページ以上)を無料で差し上げています。 → メルマガ登録 → LINE@登録  続きを読む