白坂です、
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>「ぺッパーフードサービスは、2019年12月期の連結営業損益が7億3100万円の赤字になりそうだと発表した。ステーキ店『いきなり!ステーキ』の不振を踏まえ、同社が運営する全店の1割弱にあたる44店を閉店する。人件費などコスト増も響く。最終損益は25億円の赤字の見通し。」
(『日本経済新聞』より一部引用)
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(『いきなり!ステーキ』の公式HPより一部引用)
(『四季報』より一部引用)
(『バフェットコード』より一部引用)
(『Google検索』より一部引用)
これは「厳しい」と思います。
今までの利益の類型である利益剰余金が12億円であることから考えると、もし今期の累計赤字が25億円となった場合、累計でも赤字となります。自己資本比率が13%、負債比率が87%。現預金が昨年時点で67億円であることからすると、今期を含めてあと3年で資金がショートすることになります。
飲食店というのは、1年以内の廃業率が19%という極めて難しい産業です。
生き残り、しかも持続的に成長する企業というのは、
徹底的な経費削減に成功した企業だけ
お客様が飲食店に求めていることというのは、いつの時代も極めてシンプルです。
すなわち、「早い」「美味い」「安い」です。たとえ何だかんだ問題が起きたとしても牛丼屋さんやハンバーガー屋さんが強いのは、お客様が求めている「早い」「上手い」「安い」を徹底的な経費削減によって満たし続けているからだと言えると思います。
いきなりステーキの場合、1回の食事が2,000円を超えます。
家計という予算に制約がある公務員・サラリーマン・主婦層にとって、そんなに頻繁に食べに行ける価格帯ではありません。おまけに、
話題性で人気になっただけに、話題性がなくなると飽きられてしまう
刺激の強いものであれば・あるほど飽きられるのも早いです。
逆に、刺激の弱いものであれば、爆発的に人気になることはなかったとしても、急激に飽きられるということもありません。たとえば、「美味しい白米」「美味しい味噌汁」、、、などは日常ありふれている食事だったとしても、人が長い年月で美味しく食べ続けられるものです。
売上の85%を「いきなりステーキ」に依存している分、他の業態・他の商品ですぐに代替するのも難しそうです。とりあえず最初の44店舗の閉店を始めとして、とにかく不採算店を順次で閉店していくことで現金の出血を止めて、これ以上、負債比率を増やさないことで何とか持ちこたえるという苦しい経営になっていくのだと思っています。
貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。
白坂慎太郎
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