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WeWork(ウィーワーク)上場延期

白坂です、

 

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>「シェアオフィス「ウィーワーク」運営の米ウィーカンパニーが新規株式公開を延期する。事業モデルへの懸念が払拭できず、投資家からの評価が高まらなかった。IPO成功を条件とした銀行団との融資契約があり、会社側はなお年内上場に意欲を見せるが、実現に向けたハードルは高い。」

 

(日本経済新聞2019/9/18より一部引用)

 

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まずは、

WeWork(ウィーワーク)のビジネスモデルを確認してみたいと思います。

 

・「誰が?」:米ウィーカンパニーが

・「誰に?」:在宅勤務者、起業家、フリーランサーに

・「何を?」:集まって働ける場所を提供することを通じてコミュニティを提供して

・「どのように?」:テナントから賃料を得ることで収益を得る

 

WeWork(ウィーワーク)が提供しているのはコミュニティー(共同体)です。

・フリーランサーは基本一人。

・一人は孤独。不安。

・自宅だと家族が同居しているので集中できない

・だから、

 

 

フリーランサーの【コミュニティ】(共同体)を、働ける場所を通じて提供する

 

 

なお、

収益を得るビジネスモデルとしては、

 

・オフィスビルオーナーから場所を借りる

・米ウィーカンパニーが美しい事務所へリニューアル

・テナントへ貸出して、賃料を得る。

 

 

こういったビジネスモデルを持つWeWork(ウィーワーク)が、一時では「上場したら時価総額:5兆円となるのでは?」とまで言われていたわけです。しかし、いざ、いよいよ上場という2019年9月時点になって、「実際に上場しても時価総額:2兆円を割り込むのでは!?」とまで市場からの評価予測が落ち込んでいました。その結果、上場延期という判断となったわけです。

 

なぜ、シェアオフィスというビジネスモデルのWeWork(ウィーワーク)が、時価総額で2兆円とか5兆円というような巨額の評価を予想されていたのでしょうか?それは、WeWork(ウィーワーク)が単なるオフィスを貸す会社ではなく、

 

 

AI(人工知能)を活用したハイテク産業

 

 

だと思われていたからです。

 

WeWork(ウィーワーク)の筆頭株主は、ソフトバンク・グループです。
ソフトバンクグループは、AI(人工知能)関連産業のユニコーン(未公開なのに時価総額1,000億円以上の企業)を対象に出資しています。

 

そのソフトバンク・グループが1兆円以上も出資しているWeWork(ウィーワーク)は、当然、AI(人工知能)を活用したハイテク産業だと思われていました。だから、時価総額:2兆円とか5兆円とかという巨額の事前評価となっていたわけです。

 

実際、米ウィーカンパニーは、「人工知能などIT技術を駆使し、スペースの効率活用や顧客満足度の向上を目指している」と発表をしています。していますが、会社の外側にいる投資家や顧客側からは、WeWork(ウィーワーク)のどの部分にAI(人工知能)が使われているのかが全く見えません。顧客側からの導線としては、

 

 

・ネット検索

・近くのオフィスを探す

・問合せ先は「人」

 

 

となっています。

 

AI(人工知能)の最大の強みは推論による最適化ですが、その要素が顧客側からすると全く見えないのです。

もし、WeWork(ウィーワーク)がAI(人工知能)など最先端技術を活用しているハイテク産業ではないのであれば、

 

 

・単なる不動産仲介業

または、

・インキュベーション施設の提供会社

 

 

ではないかとさえ見えてしまいます。

何れにしても、全く新しい産業ではありません。

「本当に、時価総額:2兆円とか5兆円という評価がつくほどの革新的な企業なのか?」という疑問を投資家に持たれてしまったということで、上場延期といいう流れになりました。

 

 

投資家から高い評価を得るためには【分かりやすさ】が極めて重要

 

 

WeWork(ウィーワーク)は、本当にAI(人工知能)を活用したハイテク企業なのかもしれません。

ただ、外にいる投資家からはそれが分からないのです。分からないものに対して高い評価を与えることはできません。

WeWork(ウィーワーク)は2019年内での上場を目指しています。

全世界の投資家に【分かりやすく】説明できるか・どうかが

成功の鍵だと思われます。

 

 

貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。

 

白坂慎太郎

 

ウィーワークが上場延期になった理由と投資家が懸念するポイント

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