マイクロソフト(MSFT)株価急落の理由は?OpenAIリスクと理論株価
白坂です、
マイクロソフト:株価分析
今回は内容を
・前半(現在の株価状況)と
・後半(株の価値)で
分けています。
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【目次】
前半:
◽️ マイクロソフト(MSFT)現在状況の結論
◽️ 株価急落:8つの詳細な指標
◽️ なぜ急落したのか?アルゴリズム売りのメカニズム
後半:
◽️ マイクロソフト理論株価の試算
◽️ 好決算でも株価が急落した2つの「想定外」
◽️ 最大のリスク要因:OpenAIへの依存
◽️ 結論:リスクを考慮しても現在の株価は「割安」
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前半の指標:

◽️ マイクロソフト(MSFT)現在状況の結論

・スコアー:90(不確実)
・バブル崩壊による急落
・構造の正常化の候補日:7/26 (165日後)
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◽️ 株価急落:8つの詳細な指標
(1)傾向の相関

・逆相関。
・マイクロソフトの方だけ10/29以降は下落傾向。
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(2)傾きと感応度

・共通要因(例:AIテーマ、リスクオン相場)での変動は、38%。
・残り62%の時は、マイクロソフトは市場と逆方向へ動く傾向がある。
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(3)移動平均線との関係

・1/28以降、マイクロソフトは
以前の移動平均線から大きく乖離している。
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(4)最大下落率

・中期としての下落幅は、決して小さくはない。
・傾向として下落が拡大している情勢。
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(5)リスクに対するリターン

α(年率優位):▲27.86%(×)、α(固有優位):▲50.32%(×)
・7ヶ月間で17.99%の下落。
(市場が13.43%%上がっている期間において)
・リスクを取って個別株に投資しているのに
損失を出している状況。
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(6)因果関係

・数字上は、15%は市場が原因での変動。
(10/29以前は、因果があった。)
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(7)日次における変動のバラツキ具合

・日々の変動におけるバラツキ具合は、
個別株としては非常に大きい。
・1/28から1/29にかけて、
バラツキが急上昇した。
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(8)現物と信用

・1/29は信用売りも増加したが、比率としては低下している。
・バラツキの急拡大と株価の急落は、現物売りの急増が原因。
◽️ なぜ急落したのか?アルゴリズム売りのメカニズム
・アルゴリズムAが超大口の現物の売り注文(成行)
⬇︎
・アルゴリズムB(マーケットメイカー)が即時に察知して買い注文を取消し
⬇︎
・アルゴリズムAの超大口の現物売り注文が板を何枚も下に突き抜けて約定
⬇︎
・以降、投げ売り状態で下落の底が見えない状況に。
⬇︎
・4月以降に投資した株に関しては含み損の状態。
株価が少し上がった時に追加の売り(「やれやれ売り」)が出やすい。
+
・バラツキが沈静化するまでは、機関投資家の超大口現物買いの注文は出ない。
⬇︎
・相場が正常化するのに6か月から最大1年はかかる情勢。
ゆえに、
◽️ マイクロソフト(MSFT)の現在の株価状況の結論

・スコアー:90(不確実)
・バブル崩壊による急落
・構造の正常化(候補日):7/26 (165日後)
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では、
後半、、、
マイクロソフト:
株の価値としての
結論:
割安(▲9.94%)
以下、
理由、、、
◽️ マイクロソフトの理論株価の試算
【株価=EPS(1株当たり純利益)× PER(株価収益率)】
マイクロソフトの
EPS(1株当たり純利益)は、
全体:+ 15.38% / 年
(米国平均8.07%の1.91倍)

なので、
もしPER(株価収益率)の方が
一定だとしたら、
マイクロソフトの株価は上昇する。
そして、
マイクロソフトのPER(株価収益率)は
上昇傾向。
+9.07% / 年
(平均:28.43倍)

また、
PER(株価収益率)の変動に
最も大きな影響があるのは、
ROE(自己資本利益率)。
そして、
マイクロソフトのROE(自己資本利益率)は、
+3.18% / 年

だから、
PER(株価収益率)は、
上昇傾向でも不思議ではない。
(ただ、マイクロソフトの場合、
ROE(自己資本利益率)が
22年を頂点に下落傾向であることには
注意も必要)
であれば、
・EPS(1株当たり当期利益):+15.38% / 年
+
・PER(株価収益率) :+ 9.07% / 年
⬇︎
・株価 :+24.45% / 年
ならば、
なぜ1/28発表のマイクロソフトの
第2四半期決算で株価が急落したのか?
機関投資家のアルゴリズムは
決算の内容よりも予測困難な
不確実性を最小化するように設定されているから。
つまり、マイクロソフトの決算は
内容は良かったものの、
株式市場の想定外の内容が2つあった。
◽️ 好決算でも株価が急落した2つの「想定外」
想定外(1):設備投資金額の急増
(前四半期の1.5倍)

想定外(2):営業外損益
(OpenAIの評価益を計上で大幅にプラスへ)

たとえ内容はプラスでも、
想定外によって今後の予測が困難になっている。
(実際、OpenAIは第2四半期はいくらの
当期損失だったのかが分からなくなった。)
要するに、
アルゴリズムは、過去からのデータを元に超高速処理で
未来の予測を出すので、想定外のデータを
ボラティリティ(ばらつき)の上昇として嫌う。
よって、
アルゴリズムAが超大口の現物の売り注文(成行)を
出したことから株価の急落が始まった。
では、
データのボラティリティ(ばらつき)以外で、
未来からの逆算による企業価値の算出という観点から
マイクロソフトに今後のリスクはないのか?
企業価値の観点からも、リスクがある
すなわち、
OpenAI。
◽️ 最大のリスク要因:OpenAIへの依存
たとえば、
マイクロソフトのRPO(残存履行義務)は
伸びているので、好調そのものに見えなくもない。

しかし、
RPO(残存履行義務)の45%は、
OpenAIの1社に依存している。
そして、OpenAIは、
昨年対比で赤字を12倍以上も
拡大させている。

つまり、
財務が極めて不安定なOpenAIによる
巨額のRPO(残存履行義務)には不確実性がある。
(≒ マイクロソフトのクラウド事業における
今後の高成長に不確実性がある)
そして、
マイクロソフトにとっては資本業務提携の相手であり、
大口顧客でもあるOpenAIの主力サービスである
『チャットGPT』に、シェアの低下傾向と、
アクセス数の伸び鈍化が見られる。


だから、
たとえ未来からの逆算によって
企業価値を算出しようとした場合でも
マイクロソフトにはOpenAI関連で
リスク(割引率の上昇要因)がある。
なので、マイクロソフトの
PER(株価収益率)に関しては、
・ROE(自己資本利益率)が22年を頂点に下落傾向
・RPO(残存履行義務)の45%をOpenAIの1社に依存
・OpenAIの財務と今後の成長性に大きな不確実性
などを考慮した場合、
直近5年間の30倍以上は当たり前という
想定を置けなくなっている。

◽️ 結論:リスクを考慮しても現在の株価は「割安」
ただ、マイクロソフトの現時点での
PER(株価収益率):25.86倍は、
過去平均の28.43倍すらも下回っている水準。
想定リスクを根拠とするのではなく、
あくまでデータから算出した企業価値と
比較したならば、時価が下がり過ぎている。

よって、
マイクロソフトの株価は、
割安(▲9.94%)
・時価:413.27ドル
・価値:458.88ドル
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以上、
「マイクロソフト:株価分析」
でした。
文章を最後までお読みくださり感謝しています。
いつも本当にありがとうございます。
白坂 慎太郎