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ソフトバンクグループで明らかになった問題点

ニュース解説

白坂です、   ソフトバンクグループで明らかになった問題点   「ソフトバンクグループ2020年3月期 第2四半期 決算説明会」にて明らかになったソフトバンクグループの問題点、それは、   【ソフトバンクグループの投資判断能力】   です。   わたしたち投資家は、数字であれば「有価証券報告書」などから判断することができます。 ただ、「理念」「ビジョン」「戦略」に関しては、正直、株主総会や決算説明会、とりわけ孫正義社長によるプレゼンテーションに依存する部分がどうしても大きくなります。   孫社長のこれまでのプレゼンテーションでは、 ・ソフトバンクグループの理念・・・・「情報革命で人々を幸せに」   ・ソフトバンクグループのビジョン・・「2040年に時価総額200兆円企業」   ・300年続く企業戦略・・・「群戦略」(5,000社での同志的結合) ↓ この5,000社というのは、どの企業でも良いというのではなくAIを活用している企業に特化している。 AIに関して各分野でのNO.1(または、これからNO.1になる)企業とグループを創っていく、、、という説明でした。   なので、 Wework(ウィーワーク)に関しても、当然、AIを活用している最先端企業であると思われていました。 だからこそ、時価総額5兆円での上場、、、と見込まれていました。ただ、投資家からは、「Wework(ウィーワーク)のどこにAI(人工知能)が有効活用されているのか?、、、」が見えませんでした。   ・内部のソフトバンクグループはWework(ウィワーク)はAIを活用した最先端企業だと認識している? しかし、 ・外部の投資家からは、Wework(ウィワーク)はただの不動産賃貸業にしか見えない?? 結局、世界の投資家からは上場する直前の直前まで、「Wework(ウィーワーク)のどこがAIが活用された最先端企業なのか?」が見えなかったので、上場しても時価総額は5兆円ではなく1兆円くらいにしかならないという予想となりました。もし、5兆円ではなく1兆円だったとしたら、ソフトバンク・ビジョン・ファンドは、単純計算で5倍の高値でWework(ウィワーク)に出資したことになります。   それでは、上場前に出資していたプロの機関投資家がみんな損をしてしまうということで、Wework(ウィワーク)の上場は急遽中止となりました。そして、企業の建て直しを優先せざるを得なくなったわけです。   ただ、 今回の決算説明会までは、外部の投資家には「Wework(ウィワーク)が最先端企業であることが見えていなかっただけ」だと思われていました。「本当は最先端企業なのだろうけど、少なくても外部からは見えていないだけ」だと。   しかし、 今回の決算説明会で、     Weworkは最先端企業ではなく、単にセンスの良い不動産賃貸業の会社であったことが明らかになりました。     外部の投資家から見えていなかっただけではなく、実際にAI(人工知能)を活用した最先端企業ではなかったわけです。孫正義社長の説明では、「ここから4年から6年でWework(ウィワーク)の経営を黒字化して、そこから第2ステージとして、グループ内の他のAI(人工知能)関連の企業と連携させていく予定だ、、、」と。   もし、Wework(ウィワーク)が最先端企業でなければ、「では、なぜソフトバンクグループは、Wework(ウィーワーク)は上場したら時価総額5兆円になると見積もっていたのでしょうか?」もし、単にセンスが良い不動産賃貸業だというのであれば、どう考えてもそのような高い評価にはならないはずです。   ・プロ中のプロである機関投資家が5兆円であると見積もり、 ・市場の一般投資家は1兆円(その後、8千億円)であると見積もった、、、   プロの機関投資家よりも一般の投資家の方が企業の本質的な価値を見抜いていたということになります。 どうも、ソフトバンクグループは、   巨額の資金を比較的に短期間で集めることが出来たために、投資の慎重さに大いに欠けていたと言わざるを得ません。   たとえば、サウジアラビアのムハンマド皇太子と40分間会談して5兆円の出資を引き出すことが出来たりしていました。結果、ソフトバンク・ビジョン・ファンド(1号)は、10兆円の巨大ファンドとなったわけですが、その10兆円をわずか2年で88社に投資したことになります。単純計算で、     毎週1千億円を投資していた     くらいのハイペースで出資していたことになります。 資金調達が比較的に簡単に出来たために、使い方にブレーキが全く効いていなかったと言われても仕方がないお金の使い方だったように思われます。現に、Wework(ウィワーク)に関しては、市場の評価よりも5倍以上で高値づかみをしてしまっていたわけですから。。。   もちろん、ソフトバンクグループは300年先を見据えた上での30年ビジョンの達成を目指して運営されています。たとえば、現在、大きく株価を下げているウーバーなども短期的な利益獲得狙いというよりは、将来の自動運転の時代の到来まで見据えた上での投資なのだとは思われます。ただ、今回のWework(ウィワーク)問題で、   ソフトバンクグループの投資判断能力に疑問符が付いたことだけは確かです     簡単にいうと、孫正義社長のプレゼンテーションだけを鵜呑みにすることは出来なくなり、1人・1人の投資家が財務諸表などの数字はもちろん、投資先企業のビジネスモデルまでもしっかりと見なければならなくなった、ということが言えると思います。   RIZAP(ライザップ)など他の企業名を挙げるまでもなく、やはり、経営はあまりに規模拡大を急ぎ過ぎては上手くいかないようです。多額の資金調達→M&A(合併・買収)というモデルで、たとえ数字の桁数を簡単に上げることを一時的には出来たとしても反動も大きい。。。数字に対して、個人の実力も・企業の実力もそんなに簡単には大きくなりません。5年、10年、20年先、、、を見据えた場合、   やはり経営の王道に沿った堅実経営が1番だとあらためて感じています。   ソフトバンクグループで明らかになった問題点   貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。 ありがとうございます。 それでは、また。   白坂慎太郎   追伸1: 総再生回数:1,100万回超! 登録者数 : 27,000人超! →【大好評】YouTubeチャンネル   追伸2: メルマガやLINE@でも情報を発信しています。 ご登録頂いた方には『4つの特典教材』を無料で差し上げています。 → メルマガ登録 → LINE@登録  続きを読む

WeWork(ウィーワーク)に1兆円の追加支援でソフトバンクの巻き返しなるか?損切りせずにWeWorkを支援する理由とは

ニュース解説

白坂です、   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   >「ソフトバンクグループは、シェアオフィス事業を手掛ける米ウィーワークの支援策を発表した。 総額は約1兆円規模となる。」                                  (『ブルームバーグ』より一部引用) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ソフトバンクグループ・・・これからの数年間は苦戦が予想されます。   ・ソフトバンクビジョンファンドから1兆円、 ・ソフトバンクグループからも追加で1兆円、 ・合計で2兆円。   この記事を書いている時点で、Weworkの時価総額は8千億円。   1兆円を投資した企業を倒産させないために、さらに1兆円の追加支援。 損切りが出来ない投資というのは、非常に苦しい展開です。 「なぜ、このような苦しい展開になってしまったのでしょうか?」   上場前の企業への投資金額が巨額過ぎた   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・ソフトバンクビジョンファンドが巨額の投資 ↓ ・創業者は上場前にして大富豪になれた ↓ ・しっかりとした企業経営が行われなくなる ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   創業者も人間です。 巨額の投資が行われたことにより大富豪になれてしまうと、自制が効かなくなってしまいます。 本業以外にお金・時間・エネルギーを使い始めたり、会社を完全に自分のもののように振る舞う私物化が行われたりします。   そういう創業者の暴走をさせないために取締役会があったりするのですが、企業内部において創業社長というのは絶大な権力を持っている場合がほとんどです。つまり、取締役会は有名無実化してしまい、実質、創業社長の暴走が止められなくなってしまうわけです。   ・・・・・・・・・・   今度はソフトバンクビジョンファンド経由ではなく、ソフトバンクグループ本体からの1兆円の追加支援です。そして、米通信会社スプリントのCEOが、今度はWeworkの新しい会長に就くようです。このニュースを見て、     やはりソフトバンクグループは、ここから数年間は苦戦が予想される     ・ボーダーフォンを買収して数年間かけて建て直し ・スプリントを買収して数年間かけて建て直し そして、 ・今度はWeworkの実質買収して建て直しを始める、、、   長年の懸念であった米スプリントがやっとTモバイルとの合併によって一段落したかと思った矢先での、Weworkへの緊急支援。ファンドとグループで合計2兆円を投下している以上、もうソフトバンクはこの案件から降りれません。 もし降りれば、10兆円のソフトバンクビジョン1号ファンドの出資者たちに対する大きな説明責任が発生します。そして、準備中の2号ファンド設立が白紙に戻ってしまう可能性さえあります。   論理的には、投資の失敗=倒産とはなりません。   倒産するか・しないかは資金繰りの問題です。投資を失敗しても資金繰りさえ出来れば倒産はしません。 そして、ソフトバンクグループは資金繰りは得意です。借入・社債発行・新株発行・グループ企業の新規上場、、、など、ありとあらゆる手段を使って資金調達をして来ての今があります。資金繰りさえ出来れば、たとえ投資に失敗しても、そのことが即、倒産につながるわけではありません。   ただ、   企業の株式というのは、将来に得られる利益に対する所有権です。 ソフトバンクグループの株式に投資している株主は、ソフトバンクグループがこれから生み出してくれるであろう将来の利益への期待に基づいて出資をしています。それが、持株会社であるソフトバンクグループに出資していても、これからの将来における利益を期待できないと判断されると     自社の株式を売られてしまう     Weworkの建て直しにどれくらいかかるのかは正直わかりません。恐らく数年間はかかると思われます。 その間、グループのかなりの時間とエネルギーが、Weworkに使われる可能性があります。合計2兆円の投資をプラスにするまでの期間は、   ソフトバンクグループの苦戦が予想されます。   貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。 ありがとうございます。 それでは、また。   白坂慎太郎    ソフトバンクグループ、WeWorkに1兆円支援 追伸: メルマガやLINE@でも情報を発信しています。 ご登録頂いた方には特典教材(PDF200ページ以上)を無料で差し上げています。 → メルマガ登録 → LINE@登録  続きを読む