タグ別アーカイブ: 買収

AI(人工知能)が企業の売却先を抽出へ 日本M&Aセンター

ニュース解説

白坂です、    AI(人工知能)が企業の売却先を抽出へ 日本M&Aセンター ・・・・・・・・・・・・・・・・・   >「日本M&Aセンターは企業に合併・買収を仲介する際に人工知能(AI)を活用する仕組みを導入した。M&Aセンターは会社の売却を希望している企業に対して、買い手を紹介している。これらの企業データが直近7年間で30万件ある。さらにこれまで成立してきた2500組弱のM&Aの相性などデータをAIに分析させる。」 (『日本経済新聞』より一部引用) ・・・・・・・・・・・・・・・・・   後継者不足によって、これから中小企業の大倒産時代がやって来るというネガティブな状況を逆に機会にできている日本M&Aセンター。もし100万社が倒産見込みだということであれば、潜在顧客が100万社もあるということになります。おまけに日本M&Aセンターは中小企業相手のM&Aにおいて圧倒的な1位の実績を持っているので、毎年、堅実な成長を続けている優良企業です。   さて、   このM&Aの難しさというのは、「売りたい!」「売りたい!!」と希望している企業ほど企業そのものに問題があり、本当に優良な企業というのは、逆に、他社に売りたいとは思っていないというというころにあります。   (1)もし企業を買収するのであれば、当然、良い企業を買いたい ↓ (2)しかし、本当に良い企業であれば、そもそも自社を売りたいと思っていない   (たとえ後継者がいないとは言っても、今まで数十年間を手塩にかけて育ててきた会社を安易に売りたいとは思っていない) ↓ (3)結果、何らか問題のある企業ばかりが売りに出されている   となると、企業を買う会社は究極「2択」です。 すなわち、   ・相手企業に問題があると分かっていても、極めて安価なバーゲン価格で買収するか? それとも、 ・本当に優良企業を極めて高価格で買収するか?   繰り返しになりますが、 M&A(合併・買収)は、優良企業の経営者は自社を売りたいと思っていない、ということろにあります。 たとえるならば、今まで20年近く手塩をかけて育ててきた娘を安易にお嫁に出したくない父親と似たような心境です。   「お宅の娘さんをお嫁にください!」 「そんなに簡単に言ってくれるな、、、」【感情】   という感じです。 そこに、AI(人工知能)がどのように関与するのか、、、   「お宅の娘さんと僕が結婚するとしたら、AI(人工知能)の分析によると、このような相乗効果が見込まれるので、結婚した場合は両者にとって良い結果につながる可能性が86%だと推測されています。」 「そんなに簡単に言ってくれるな、、、」【感情】   AI(人工知能)による分析によって、100万社という膨大な数から数十社まで絞り込むというスクリーニングでは効率化することができるとは思います。ただ、相乗効果が発揮される本当に良いM&A(合併・買収)が成立するか・どうかは、「最後の成婚の仲介する担当する【人】はどのような【人】か?」にかかっています。   つまり、AI(人工知能)の導入は、日本M&Aセンターにとってはネガティブな事象ではなかったとしても、差別化要因が【人】である以上、それほど大きいポジティブなニュースでもないと感じています。    AI(人工知能)が企業の売却先を抽出へ 日本M&Aセンター   貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。 ありがとうございます。 それでは、また。   白坂慎太郎   追伸1: 総再生回数:1,100万回超! 登録者数 : 27,000人超! →【大好評】YouTubeチャンネル   追伸2: メルマガやLINE@でも情報を発信しています。 ご登録頂いた方には『4つの特典教材』を無料で差し上げています。 → メルマガ登録 → LINE@登録18続きを読む

東京海上HDが米大手の保険会社を3300億円で買収、富裕層向け保険市場の参入で収益力の強化なるか?

ニュース解説

白坂です、   ・・・・・・・・・・・・・・・・・   >「東京海上ホールディングス(HD)は3日、米富裕層向け保険大手のピュアグループを買収すると発表した。買収額は31億ドル(約3300億円)で、2019年度中にも傘下に収める。保険会社は多発する自然災害への保険金支払いが膨らみ、収益力の強化が課題になっている。東京海上は拡大が見込まれる富裕層市場を取り込み、収益基盤の安定を図る。」 (『日本経済新聞』より一部引用) ・・・・・・・・・・・・・・・・・   東京海上の今回の買収は厳しい結果になると思います。 なぜなら、富裕層市場が拡大していくのは確かだったとしても、     富裕層は、そもそも保険に興味・関心がないから     「富裕層は、なぜ富裕層になることが出来たのでしょうか?」 簡単です。お金に関する知識・技能を持っているからです。 たとえ経営者だったとしても、自社の株式に投資をしているという投資家的な思考を持っています。 投資家または投資家的な経営者は、常に、「投資 対 効果」で考えています。   ・「いつでも使えるという流動性を重視して、預金で持っておくか?」 ・「債券に投資してローリスク・ローリターンで運用するか?」 ・「不動産に投資して資産を構築していくか?」 それとも、 ・「もっと大きなリターンを期待して株式に投資をするか?」、、、 いずれにしても、     富裕層は保険を投資対象とは考えない     「なぜでしょうか?」 簡単です。     保険は「期待収益」が良くないから     保険というのは簡単に言うと「不幸の宝くじ」です。 地震や火事など決して起きて欲しくない不幸な出来事が起きるとお金を得られるというのが保険です。 ただ、期待収益というのは「確率」×「収益」で計算するものです。地震や家事など不幸に遭遇する確率が低すぎるので、期待収益は必然的に小さくなります。そんな保険とかにお金を払っている人が   そもそも富裕層になっているはずがない   保険というのは、投資家的な考え方を取らない消費者にしか売れない商品です。 消費者は「確率」×「収益」という考え方を取りません。確率がゼロではないのであれば、「万が一に備えて保険に入っておいた方が良い」という考え方を持っているので保険という商品を買います。不幸に遭遇する確率がどれほど小さかったとしてもゼロでないならば、ゼロを求めて「保険に入っておいた方が良い」と考えるのです。     結果的に、人生を通じて家についで2番目に高い1,000万円近くを保険に支払っているのが消費者     富裕層は、1,000万円を保険以外のもっと期待収益の高いものに投資して来たから富裕層になれているわけです。だから、富裕層市場が大きくなるのは事実だったとしても、富裕層対象の保険市場は大きくなりません。結果、今回の東京海上の保険会社の3300億円もの買収は極めて厳しい結果となると思っています。   貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。 ありがとうございます。 それでは、また。   白坂慎太郎    東京海上HD、米富裕層向け保険企業を買収 追伸: メルマガやLINE@でも情報を発信しています。 ご登録頂いた方には特典教材(PDF200ページ以上)を無料で差し上げています。 → メルマガ登録 → LINE@登録  続きを読む

なぜYahoo!(ヤフー)はZOZOを買収したのか?

ニュース解説

白坂です、   まずYahoo!(ヤフー)の近況を先に確認してみたいと思います。   (『四季報』より一部引用)   (『バフェット・コード』より一部引用)   (『Google検索』より一部引用) ・・・・・・・・・・・・・・・   Yahoo!(ヤフー) 【収益源】: ・ネット広告 ・・・売上構成比は小さいが利益率が高い。依然としてYahoo!のメインの収益源 ・EC(電子上商取引)・・・売上構成比は大きいが利益率は低い。これから大きく育てていきたい分野   ・・・・・・・・・・・・・・   Yahoo!と言えば、日本を代表する「検索のポータルサイト」です。 ・数多くの人たちに無料で検索をしていただく。 ・収益は、人がたくさん集まっているところに広告を出したい企業から得る   ただ、   「検索のポータルサイト」としての広告収益モデルは、青天井で伸びるモデルではありません。 理由は簡単で、人口に上限があるからです。市場における割合としては、Yahoo!(ヤフー)はGoogleとの二大双璧ではあったとしても、そもそも人口が減少傾向にあるのであれば、ビジネスとしても頭打ちになるリスクがあります。   その傾向が、株価にも露骨に出ています。 今から14年前の2005年に895円が最高値で現時点で303円だとしたならば、株価はピーク時の3分の1に止まっています。株価が3分の1ということは時価総額も3分の1だということです。   そこで、 Yahoo!(ヤフー)が一生懸命に育てているのが、もう1つの収益の柱であるEC(電子商取引)です。 ポータルサイトのYahoo!(ヤフー)から、 「Yahoo!ショッピング」のYahoo!へと主力を切り替えようとしています。Yahoo!(ヤフー)の戦略としては、   1.「Yahoo!ショッピング」や「ペイペイモール」などEC(電子商取引)を拡大させる ↓ 2.ペイペイというスマホ決済ユーザーを増やす ↓ 3.ペイペイ決済をスーパーやコンビニなどリアル店舗でも拡大して行く、、、     このYahoo!(ヤフー)の戦略からしてZOZOの買収というのは、最初の1.「Yahoo!ショッピング」や「ペイペイモール」などEC(電子商取引)を拡大させる」に関連することです。EC(電子商取引)に関しては、楽天・Amazonという二大競合を一生懸命に追いかけている状態なので、その二大競合に追いつき・追い越すためにZOZOとの相乗効果を狙った上での巨額買収となったのだと思われます。   もし投資家としてYahoo!(ヤフー)を投資対象として検討するとしたら、、、 1.Yahoo!(ヤフー)の、楽天とAmazonに対しての競合優位性は?   → EC(電子商取引)におけるボトルネックは物流網。Yahoo!(ヤフー)はどのように物流網を整えようとしているのか?   2.スマホ決済におけるペイペイは、Suicaやアリペイなどにおける競合優位性は?   → 日本人にとってのSuica、中国人にとってのアリペイに比べて、消費者がペイペイを通常の決済手段とする利便性は何なのか?、、、 こういった点を中心にさらなる調査をした上で投資の検討ということになると思っています。   貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。 ありがとうございます。 それでは、また。   白坂慎太郎    なぜYahoo!(ヤフー)はZOZOを買収したのか? 追伸: メルマガやLINE@でも情報を発信しています。 ご登録頂いた方には特典教材(PDF200ページ以上)を無料で差し上げています。 → メルマガ登録 → LINE@登録  続きを読む