白坂です、
今回は、
経済成長の【本質】について、
考えていきたいと思います。
まず、
表面上の浅い所から、、、
経済成長というと、
一番、最初に思い浮かぶのが、
GDP(国内総生産)です。
たとえば、
日本のGDP(国内総生産)が
500兆円から505兆円に増えていたら
経済成長していた
という考え方、です。
ただ、これほど大雑把な解釈だと、
本当に、
豊かになっているのか・どうか?
が分かりません。
なので、まず、物価を考える必要があります。
たとえば、
GDP500兆円が505兆円に
1%、増えていたとしても、
同じ期間に、物価も1%上昇していた
としたら、
その1%の数字上昇は、
単に物価が上がっただけで、
本当に成長していたと言えるのか?
となります。
だから、まずは、GDP(国内総生産)から
物価の影響を取り除く必要があります。
要するに、
物価の変動を除いたGDP(国内総生産)である
【実質】GDP(国内総生産)
で考えることが大事、
ということになります。
では、
【実質】GDP(国内総生産)さえ見れば、
その国が「経済成長しているか・どうか?」が
正確に分かるのかといえば、分かりません。
なぜなら、
もし、人口も増えていたら、
一人当たりでは豊かになっているとは
言えないから。
・人が増えた
↓
・生産者が増えた
↓
・GDP(国内総生産)がその分
数字上で増えるのは当たり前
↓
・一人当たりの豊かさは
全く変わっていない
だから、
【実質】GDP(国内総生産)を
人口で割る必要があります。
すなわち、
【一人当たり実質GDP(国内総生産)】
この指標が
経済成長を測る時の最も基本となる
指標です。
【一人当たり実質GDP(国内総生産)】が
増えていたら、
その国は経済成長している
と言えます。
そうした場合、世界全体の
歴史で見た場合、意外なことに
1800年までは、
ほとんど経済成長していなかった
要するに、1800年までの
生産量の向上は、
単に人口増加によるものであり、
1人・1人で見た場合の余裕は増えていなかった
だから、世界の経済成長というのは、
1800年以降、たかだか直近200年間に
よるものだということです。
では、
なぜ、過去:数千年間では経済成長して
いなかったのに、1800年以降で
急激に経済成長したのでしょうか?
最大の理由は
産業革命
要するに、
今まで「人」がやっていたことを、
「機械」がすることになった。
だから、
人口一人当たりの生産能力が大幅に上がった
ということです。
たとえば、
日本も、戦後まもなくの1940年代までは
農業が中心的な産業でした。
典型的な労働集約型の農業だったので、
・田おこし
・田植え
・稲刈り、、、
などは全て重労働であり、
かつ、大人数が農業に従事する必要が
あったわけです。
ところが、
戦後、
・田おこしにはトラクターを
・田植えには田植機を
・稲刈りにはコンバインを、、、と
農作業への機械比率が高まることによって、
依然よりも格段に、
少ない人数で大量の農産物を生産できるようになった
だから、
戦後間もなくの1940年代に比べて、
日本の中で、農業において沢山の人が余りました。
結果、
かつて農業をやっていた人たちが、
・建設業へ
・製造業へ
・サービス業へ、、、
移っていったわけです。
後は、同じ流れです。
・かつて建設現場で
人がやっていた現場に
機械が導入されて
従業員一人当たりの生産性が上がり、
・かつて製造現場で
人がやっていた現場に
機械が導入されて
従業員一人当たりの生産性が上がり、
・かつてサービス現場で
人がやっていた現場に
機械が導入されて
従業員一人当たりの生産性が上がり、、、
人が、
・金融業界
・ゲーム業界
・情報業界、、、へ移っていっている。
要するに、
経済成長を測る物差しは、
【一人当たりの実質GDP(国内総生産)】
であり、
その【一人当たりの実質GDP(国内総生産)】を
向上させるのは、
【従業員一人当たりの生産性】
であり、
その【従業員一人当たりの生産性】を
向上させるのは、
「人」「物」「技術」への投資
だということ。
人:
学習によって能力(知識・技能・経験)が
向上した場合、生産性が上がります。
今までよりも、
・より短い時間で
・より付加価値の高い活動が出来る
ようなった場合、生産性が向上します。
物:
今まで人がやっていた業務を
代わりにやる機械が導入された場合
生産性が向上します。
技術:
「人」そして「物」による
生産性の向上を、全体的に大きくします。
なお、
ここでいう技術というのは、
単に最先端の技術だけではなく、
あくまで、
・より少ない人が
・より短い時間で
・より大きな付加価値を創れるのを助ける
実用的なもの全てを、
広い意味で「技術」と言っています。
たとえば、
企業が行なっている「研究開発」というのは、
「技術」と「実用」を結びつけるために
やっている活動です。
だから、
流れとしては、
【「人」「物」「技術」への先行投資があって】
↓
【従業員一人当たりの「生産性」が向上し】
↓
結果、
【一人当たりの実質GDP(国内総生産)】が
上がったことを、本質的な意味で
経済成長
と呼んでいます。
つまり、
将来の経済成長は
今、行われている生産性向上のための
先行投資次第
だということです。
今回は以上です。
本日も文章をお読みくださり感謝しています。
いつも本当にありがとうございます。
白坂慎太郎
追伸:


