Amazon(AMZN)株価急落の理由は?構造リスクと理論株価を算出
白坂です、
Amazon:株価分析
今回は内容を
・前半(現在の株価状況)と
・後半(株の価値)で
分けています。
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【目次】
前半:
◽️ Amazon(AMZN)現在状況の結論
◽️ 株価急落:8つの詳細な指標
◽️ なぜ急落したのか?
後半:
◽️ Amazon理論株価の試算
◽️ 決算発表後における急落の真因
◽️ 結論:現在の株価は「割高」
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前半:
独自の解析AI『OUT-STANDER』の算出基準

◽️ Amazon(AMZN)現在状況の結論

算出結果:
・スコアー:88(不確実)
・バブル崩壊による急落
・下落の勢いが3/2(候補日)に向かって加速中
◽️ 株価急落:8つの詳細な指標
(1)傾向の相関

・相関係数:0.33(×)
・市場が上がっている時期に、
Amazonは上がっていない。
(2)傾きと感応度

・共通要因(例:AIテーマ、リスクオン相場)での変動は、10.57%。
・市場が1%上がっている時期にAmazonの上昇は、0.31%。
(3)移動平均線との関係

移動平均線から大きく乖離している。
(4)最大下落率

・最大下落幅:▲19.65%(△)
・中期としての下落幅は、決して小さくはない。
・傾向として下落が拡大している情勢。
(5)リスクに対するリターン

・7ヶ月間で9.03%の下落。
(市場に対して21.15%の劣位)
・リスクを取って個別株に投資しているのに
損失を出している状況。
(6)因果関係

・市場が原因で変動していない。
(個別株に独自の理由で変動している)
(7)日次における変動のバラツキ具合

個別株の中でも小さくはない。
(8)現物と信用

・2/6は現物と信用の両方で売りが急増。
(信用の方が増加が大きかったので空売比率も増加)
◽️ なぜ急落したのか?
・私設取引所内で出来高が急増(現物+信用)
⬇︎
・私設取引所内で売り注文が捌き切らなかった。
⬇︎
・売り注文の一部が公開市場に流れた。
⬇︎
・アルゴリズム(マーケットメイカー)が即時に察知して買い注文を取消し
⬇︎
・大量の売り注文が板を何枚も下に突き抜けて約定
⬇︎
・以降、投げ売り状態で下落の底が見えない状況に。
⬇︎
・4月以降に投資した株に関しては含み損の状態。
株価が少し上がった時に追加の売り(「やれやれ売り」)が出やすい。
+
・バラツキが沈静化するまでは、機関投資家の超大口現物買いの注文は出ない。
⬇︎
・相場が正常化するのに6か月から最大1年はかかる情勢。
ゆえに、
◽️ Amazon(AMZN)の現在の株価状況の結論

独自の解析AI『OUT-STANDER』の算出結果:
・スコアー:88(不確実)
・バブル崩壊による急落
・下落の勢いが3/2(候補日)に向かって加速中
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では、
後半、、、
Amazon:
株の価値としての
算出結果:
割高(+16.36%)
以下、
理由、、、
◽️Amazonの理論株価の試算
【株価=EPS(1株当たり純利益)× PER(株価収益率)】
Amazonの
EPS(1株当たり純利益)は、
全体:+ 27.96% / 年
(米国平均8.07%の3.46倍)

なので、
もしPER(株価収益率)の方が
一定だとしたら、
Amazonの株価は上昇する。
ただ、
AmazonのPER(株価収益率)は
下落傾向。
▲10.72% / 年
(平均:53.14倍)

なお、
PER(株価収益率)の変動に
最も大きな影響があるのは、
ROE(自己資本利益率)。
そして、
AmazonのROE(自己資本利益率)は、
2018年を頂点に、▲4.18% / 年

だから、
PER(株価収益率)の
下落傾向も不思議ではない。
であれば、
・EPS(1株当たり当期利益):+27.96% / 年
+
・PER(株価収益率) : ▲10.72% / 年
⬇︎
・株価 :+17.24% / 年
◽️ 決算発表後における急落の真因
ならば、
なぜ2/5発表のAmazonの
第4四半期決算で株価が急落したのか?
Amazonが発表した2026年の
設備投資金額が市場予想を遥かに超えていたために、
機関投資家による企業価値の算定法が
Amazonに対しては崩壊したから。
【企業価値=フリーCF ÷ (割引率−成長率)】

つまり、
分子はフリーCF(営業CF -設備投資)
そして、
Amazonの営業CFと設備投資金額の
推移を確認すると、
今期26年の設備投資資金は、
営業CFを超える見通し。

要するに、
企業価値を算出するための分子である
フリーCFが再びマイナスに転落する見込み。

競合のアルファベットやマイクロソフトの場合、
営業CFの増加分だけ設備投資の金額も増やしている。
だから、フリーCFは横ばい。
対して、Amazonは、
営業CFの全額以上の金額を
設備投資に回そうとしているので、
フリーCFが急激に低下してマイナスへ。
だから、
機関投資家が使用している
企業価値の算出法が
Amazonに対しては崩壊。
であれば、
CFという現金ではなく、
当期利益という会計上の概念で
代替して価値を算出するしかない。
しかし、
Amazonが2023年以前に
行なっていた設備投資は
減価償却の期間が40年と長い
建物などの比率が50%だったの対して、
2023年以降で急増させている
設備投資の70%は、
減価償却期間が5年と短い
GPUやサーバーなど。
だから、たとえ1年単位であれば、
現金支出の1/5しか
費用が計上されないので
利益という数字は残りやすいものの、
更新期間が短いGPUやサーバーを
このまま買い続ければ、
費用面の数字も現金支出と同額近くを
いずれ計上しなければならなくなる。
たしかに、Amazonは
RPO(残存履行義務)は急増している。

だから、現在の設備投資を
将来の収益で回収できる可能性は高い。
ただ、Amazonの場合、
RPO(残存履行義務)が増加しているという事実が、
企業価値にとってのプラス材料に
必ずしもならない。
なぜなら、RPO(残存履行義務)の増加は、
かなり高い確率での収益の向上には繋がるものの、
しかし、株主にとっての分配原資である
フリーCFや当期利益の増加は保証しないから。
(Amazonが現在進行形でやっていることは、
入って来た金額が大きくなれば・なるだけ、
入って来た全額を設備投資に向けるので、
分配原資が残らないリスクも大きい。)
よって、
Amazonの場合、会計上の当期利益も
減価償却費の累積費用の増加によって
減少するリスクを織り込む必要がある。
ゆえに、
Amazonの
価値に関する算出結果:
割高(+16.36%)
・時価:204.20ドル
・価値:175.49ドル
以上、
「Amazon:株価分析」
でした。
文章を最後までお読みくださり感謝しています。
いつも本当にありがとうございます。
白坂 慎太郎