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ユニクロが世界1位に

白坂です、

 

ユニクロがZARAを時価総額で抜いて
世界1位のアパレル企業となりました。

ユニクロ最大の成功要因は
何だったのでしょうか?

【失敗から学ぶ】

人間の心理として、
失敗をすると、失敗から目を背けたくなります。
臭いものに蓋をしたくなります。

しかし、
人間の脳というのは、

【失敗した時に最も学ぶ】ようになっている

人間は、痛みを感じたら
>「どうすれば、次は同じ痛みを避けられるのだろう?」
と真剣に学ぼうとします。だから、

・「やるべきではないことをやってしまったのか?」
とか、
・「やったことは合っていたけれど、知識・技能・経験不足で
上手く行かなかったのか?」

ということを、
脳は真剣に考えるようになります。
いずれにしても、失敗としっかりと向き合い

【失敗から学ぶ】

ということを、やり続けたのがユニクロだったのだと
思います。たとえば、

柳井正社長は、2代目です。
社長になる前に、他社で小売業における接客という
現場業務をやりましたが、わずか9か月で退職しています。
最初の就職で失敗しました。そして失敗から学んだわけです。

>「自分には接客は向いていない」

その後、
お父さんの会社に入社した後に、息子として商品変更を
断行します。お父さんがやっていたのは、スーツのような
紳士服を売る会社でしたが、柳井社長は接客に向いていない
ことを十分に自覚していたので、

あまり接客が要らないカジュアルな服を扱うようにしました。

自分の弱みを自覚していたからこその商品変更でした。
しかし、今度は、他社の有名ブランドの商品を仕入れて
安く売るということをやっていたために、柳生社長の会社は、
まるで偽物を売っているかのような誤解を受けてしまいます。

>「これは、あのお店で買ったと他人から知られたくない」

とさえ消費者から思われてしまったわけです。

そこで、柳井社長は、他社の商品を仕入れて売るという小売業から、
自社で独特の商品を企画・製造した上で販売するという、
製造小売業への業態変更を決断します。文字通りでの

ユニークなクロース(独特な服)を売る「ユニクロ」の誕生です。

>「あの店で買った服は偽物だ」と誤解されてしまった過去の
失敗から学んだわけです。しかし、それでも「挑戦→失敗」
「挑戦→失敗」「挑戦→失敗」、、、は続きます。

>「ユニクロの服は、安いけれどダサい。
だから、この服はユニクロの商品だと知られたくない」、、、

せっかく自社で企画・製造して、しかも安くで売っているにも
関わらず、「安かろう・悪かろう」のイメージを払拭できずに、
>「ユニクロの商品は安いけど品質が低い」という、また誤解を
受けてしまったわけです。

そこで、
柳井社長は、新聞の一面広告で、

>「ユニクロの悪いところを教えてください!」

という自社商品へのクレームをわざわざ集めるようなことも
やりました。ものすごい数のユニクロの「良くない所」に
目を通し、その良くない所を1つ・1つ改善を図っていった
わけです。たとえば、

デザイナーを入れてダサくないお洒落な服を創ろうと努力した

その後も、
・家族向けブランド、スポクロの失敗
・スポーツ用品ブランド、スポクロの失敗
・さらに、野菜事業への進出と2年で撤退、、、

初めての海外進出、ロンドンに
初年度で9店舗を開いて、

わずか1年で8店舗の閉店、、、、

など、
ユニクロは失敗の歴史でした。
まさに、柳井社長の著書:『一勝九敗』のタイトルの通りの歴史でした。
しかし、ユニクロは失敗から決して目を背けることなく、

【失敗から学び続けた】

・「やるべきではないことをやってしまったのか?」
それとも、
・「やったことは合っていたけれど、知識・技能・経験不足で
上手く行かなかったのか?」

野菜事業は、やるべきことではないことを
やってしまった失敗でした。
だから、それ以降、ユニクロは服に特化して
それ以外の商品を扱うということをやっていません。

また、

海外展開は、やったことは合っていたけれど、
知識・技能・経験不足で上手く行かなかったので、
ロンドンで閉めた8店舗からではなく、残した1店舗から
懸命に学び続けたわけです。結果、いつの間にか、

日本国内の売上を海外での売上が超えるようにまでなっていった。

・挑戦→失敗→【失敗から学ぶ】
・挑戦→失敗→【失敗から学ぶ】
・挑戦→失敗→【失敗から学ぶ】、、、

ついに、
時価総額で

ユニクロは世界1位の企業となっていました。

柳井社長が「スーツではなくカジュアルな服で全国展開を目指す」との
挑戦を始めて37年、、、アパレル業界3位にしてスーツ1位の
青山商事と比べて時価総額290倍。時価総額11兆円企業に。

時価総額には、
実力だけではなく、投資家からの期待も株価に反映されています。
なので、今度は

実力での世界1位を目指す

投資家目線でのユニクロの課題は、
・アマゾンを追撃するためのネットビジネスのシステム構築
・人工知能も活用したより精密な在庫の最適化
そして何より、

・もし仮に柳井会長が退任しても会社が持続的に成長する組織体制の構築、、、

「挑戦」と【失敗からの学び】の連続から、
時価総額1位にまで上り詰めたユニクロ。
次は、

売上・利益という実力での世界一への達成です

 

今回は以上です。
本日も文章をお読みくださり感謝しています。
いつも本当にありがとうございます。

 

白坂慎太郎