トヨタ 利益2兆円へ
白坂です、
トヨタ 利益2兆円へ
→ https://youtu.be/5XOXRMQUikc
トヨタにとって、
今期2020年4月から2021年3月の1年間は、
リーマンショックを超える過去最大の危機、、、と
言われていました。
しかし、
実際は3か月ごとの決算説明会の度に、
業績予想の上方修正を2回連続で行ったことで
ついに、今期も
利益2兆円の予想発表
となりました。
・自動車の販売数が減って、
・売上が減少しても、
しっかりと
利益2兆円を確保するという予想を発表
この
トヨタの強さの最大要因はどこにあるのでしょうか?
やはり、世界一の
生産管理
「ムリ」・「ムラ」・「ムダ」を徹底的に排除する
トヨタ生産方式。代表的なものが
ジャスト・イン・タイム生産方式
「必要な時に・必要なものを・必要なだけ造る」。
具体的には、
A:大量見込み生産
と
B:個別受注生産
の【中間】のような生産方式です。
A:大量見込み生産というのは、
「この1年間で、自動車は何百万台くらい売れるだろう」
という見込みを立てて、その計画に基づいて大量生産をする
方式です。
いわゆる自動車の在庫を大量に抱えることになります。
・メリットは、販売機会を最大化できること
・デメリットは、在庫リスクが最大化してしまうこと
です。
一方、
B:個別受注生産というのは、
「お客様の注文が入ってから、自動車の生産を行う」
という生産方式です。
在庫ゼロにて経営をします。
・メリットは、在庫を抱えないことで、倉庫管理費用や
廃棄費用を最小化できること。
・デメリットは、注文をしたお客様を待たせてしまうことと
販売の機会損失が最大化してしまうこと、です。
このように、
「A:大量見込み生産」と「B:個別受注生産」には、
それぞれでメリット・デメリットがコインの裏表の関係になっています。
トヨタは、その中間による
ジャスト・イン・タイム生産方式
を完成させています。
基本は、お客様から注文があったら、注文があった分ずつだけ
最小限の在庫を持つという生産方式です。あくまで極論ですが、
・お客様から1台の発注が入った
↓
・在庫の1台をすぐに販売した後に、
すぐに新しい1台の完成車の製造を始める
↓
・後ろ工程で完成車の製造が1台始まった情報を受けて、
1つ前工程の組み立て工程が自動車1台の組み立てを始める、、、
後ろ工程で注文が入った情報が入ったら
自分の工程でも製造を開始して、
全ての工程がいつも必要最小限の在庫だけを持っている
今年1年は、コロナショックによって
トヨタにとって過去で最も将来予測が難しい1年でした。
実際、トヨタ以外のほとんどの企業が、昨年4月の時点は、
「将来予測の発表を控えさせていただきます」と述べていました。
しかし、トヨタは、それでも、
2020年4月〜6月・・・利益予想5,000億円
と発表していました。
それは、1台の自動車を造るのに3万個以上の部品が必要とされていて、
各関連会社に、「最低でも1年間で、これくらいの自動車を発売する
見通しである」という発表をする責任があったからです。
各関連企業が
「最低、どれくらいの在庫を持っておく必要があるのか?」
を知らせるために、どれほど予測が難しい環境下でも、
責任を持って将来予測を発表していたのがトヨタでした。
結果、
2020年4月〜6月・・・利益予想5,000億円
↓
2020年7月〜9月・・・利益予想1.3兆円
(1回目の上方修正で、プラス8,000億円の予想)
さらに、
2020年4月〜6月・・・利益予想5,000億円
↓
2020年7月〜9月・・・利益予想1.3兆円
↓
2020年10月〜12月・利益予想2兆円
(2回目の上方修正で、さらにプラス7,000億円の予想)
今期
2020年4月から2021年3月の1年間、
トヨタは、
・自動車の販売数が減る見通しです。
・売上も減る見通しです。
にも関わらず、
トヨタ 利益2兆円へ
リーマンショックを超えるとも言われる過去最大の危機の1年でも
利益2兆円の確保で着地させようとしているトヨタの本当の実力を
見事に見せつけた決算発表でした。最大の強みは、世界一の
生産管理
「ムリ」「ムラ」「ムダ」を徹底的に排除。
「必要な時に・必要な物を・必要なだけ造る」。
そして、常なる「改善・改善・改善、、、」。
外部環境の大きな影響さえも最小化に抑えたうえで、
企業としてしっかりとして利益を確保できるトヨタは
やはり強い。
過去最大の危機だったからこそ、
今回トヨタは
超本物の実力を世界に見事に証明したと感じています
トヨタ 利益2兆円へ
→ https://youtu.be/5XOXRMQUikc
今回は以上です。
本日も文章をお読みくださり感謝しています。
いつも本当にありがとうございます。
白坂慎太郎