『妻のトリセツ』なぜベストセラーに?
浅川です。
白坂先生に、今日の「なぜ」を解説していただきます。
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なぜ、『妻のトリセツ』(黒川伊保子著・講談社)は45万部を超える大ベストセラーになったのでしょうか?
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『妻のトリセツ』は新書版や漫画版があり、タイトルを見ると軽い内容に思えます。
しかし、タイトル以上に内容は本格的で、説得力があります。
■男性は女性の行動に「なぜ?」と感じる
男性にとって、女性や妻の行動の理由がわからない場面は多くあります。
たとえば、井戸端会議。
女性は好きですが、男性には、その理由がわかりません。
なぜなら男性は、会議といえば「結論を出すため」に開きますが、女性は、井戸端会議で結論を出そうとは思っていません。
ですから、男性から見ると「なぜ井戸端会議を開くのか?」という疑問が生じます。
■女性の行動の理由を理論で説明
『妻のトリセツ』は、女性にとって「なぜ井戸端会議が大切なのか」の理由を、脳科学の面から理論的に説明しているため、説得力があります。
具体的には、次のように説明しています。
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女性にとって一番大切なことは、産まれてきた子どもを成人になるまで安全に育てることです。
仮に女性が子どもを10人産めば、1人目、2人目、3人目という経験を積み、どのようにすれば安全に育てられるかがわかります。
でも、今は女性が子どもを産むのは1人や2人がほとんど。
安全に育てるためのお母さんの経験は少なくなっています。
そこで、女性は他のお母さんたちの情報を収集したいと考えるようになります。
その場が井戸端会議なのです。
つまり、女性は井戸端会議で結論を出したいわけではありません。
井戸端会議で、【「こういう場合にこうした方がいい」と一生懸命情報収集している】のです。
すると、1人目の子育てであっても、10人の情報を集めれば、10人の子育てをしたような感覚になります。
他人の子育ての体験を情報収集し、まるで自分の子育てのように【共感する】。
それにより、自分に大切な子育ての経験不足を補っています。
井戸端会議をしながら、経験していないことでも、自分の経験のように感情と共に、情報を補っています。
だから、女性にとって井戸端会議は大切なのです。
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以上のように、書かれています。
このように理論で説明されると、男性も「井戸端会議にも意味があり、大切なことをやっているんだ」とわかります。
『妻のトリセツ』には、井戸端会議の例以外にも、男性が「なぜ」と感じる女性の行動の例が多数あり、いずれも行動の理由を理論的に説明しています。
■今日のまとめ・・・・・・・・・・
『妻のトリセツ』は、男性にとって、女性の行動を理屈で説明してくれる内容です。
女性から見ると「そうそう、わかるわかる」と共感できる内容です。
だから、大ベストセラーになりました。
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貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。
浅川淑子(あさかわよしこ)
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