企業の資金調達が上場前に変化!?ベンチャーキャピタルが投資している企業を投資検討する時の2つのポイント
白坂です、
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>「企業の資金調達は上場前へのシフトが顕著だ。
世界の未公開企業がVCから調達した資金額は18年で2570億ドルと、同年の上場時の調達額(2236億ドル)を上回る。」
(『日本経済新聞』より一部引用)
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企業の資金調達額が上場によるものを、VC(ベンチャーキャピタル)からの資金調達が上回ったというのが今回のニュースになります。
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VC(ベンチャーキャピタル)とは?
>「ハイリターンを狙ったアグレッシブな投資を行う投資会社のこと。
主に高い成長率を有する未上場企業に対して投資を行い、資金を投下する。経営コンサルティングなどを提供し、投資先企業の価値向上を図る企業も存在する。担当者が取締役会等にも参加し、経営陣に対して監視・コントロール・指導を行うこともある。」
(ウィキペディアより一部引用)
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投資の原則は【リスク=リターン】です。
そして、リスクとは不確実性です。
・今後がどうなるか?が分からない・・・リスクが大きい
・今後がどうなるか?が予想できる・・・リスクが小さい
企業を投資対象と見た場合、リスクが大きい順に並べてみると、
【未公開の中小企業→ 上場したばかりの企業→ 成熟産業の大企業】となります。
未公開の中小企業が上場まで到達できるか・どうかというのは、日本場合であれば、0.1%です。
つまり、千社に1社ということになります。それだけ、中小企業が持続的な成長を続ける中で上場まで到達するリスクは大きいということになります。
もし投資家の方に「良い企業とは?」を全く見抜く眼を持っていなかったとしたら、極論、千社に投資をして1社だけが大きなリターンを投資家にもたらすということになります。だから、未公開の中小企業への投資というのは、それだけで「ハイリスク=ハイリターン」の案件だということになります。
しかし、
全世界の金余りの現状から、ベンチャーキャピタルがハイリターンを求めて積極的にハイリスクを取るように
なりました。逆の企業経営者からすると、上場する前に巨額の資金を調達しやすくなったということです。なので、創業者からすると必ずしも上場を実現しなかったとしても、巨万の富を築くことができるようにもなったということです。
未公開企業への投資というのは、一般的に機関投資家などプロの世界です。
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「ハイリスク=ハイリターン」の中小企業へ機関投資家が投資をする
↓
投資先の企業が上場を果たす
↓
世界中の一般投資家にとっての投資対象となる
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ベンチャーキャピタルから多額の投資金額が入っている企業というのは、
・よく言えば、プロのコンサルが入っている企業なので、優れたビジネスモデルを持っている可能性が高い
・悪く言えば、プロから多額の資金が既に入った後なので、上場前の時価総額がかなり高い可能性が高い
【未公開の中小企業→ 上場したばかりの企業→ 成熟産業の大企業】
もし一般投資家が「上場したばかりの企業に投資」への検討しようとした場合は、以下の2点に留意する必要があります。すなわち、
・企業の事業内容が十分によく理解できるものか?
・時価総額の評価が上場前に既に高くなり過ぎていないか?
近年、ベンチャーキャピタル経由で上場した企業の株価が、公開時の株価から下落していく事例も見られ始めています。要するに、
・上場前に投資をしていたベンチャーキャピタルが利益を得て
・上場後に投資を行った一般投資家が損失を被っている
ということです。
「どのくらいのリターンを狙って、どれくらいのリスクを取るか?」は各投資家の方針次第となりますが、もし上場したばかりの新規公開企業への投資を行う場合は、単に「あの企業がベンチャーキャピタルとして入っているから大丈夫だろう、、、」などという安易な判断は決してせずに、より慎重な企業分析が求められるようになってきていると思います。
貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。
白坂慎太郎
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