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佐川急便の株価が年初来安値を更新

白坂です、

 

【佐川急便の株価が年初来安値を更新】佐川急便の競合はヤマト運輸ではなくAmazonと楽天!?

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佐川急便の株価が年初来安値を更新した。
宅配事業の取扱個数が2カ月連続の前年割れだったことをきっかけに売りが優勢になった

(『Yahoo!ニュース』より一部引用)

 

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【年初来最安値どころか上場来安値にさえ近づこうとしている】

 

(『Google検索』より一部引用)

【売上高・営業利益の推移はともに順調】

(『バフェット・コード』より一部引用)

 

売上高・営業利益ともに順調に推移しているにも関わらず、株価は下落傾向。

「なぜなのでしょうか?」

 

1.

「業界最大手のヤマトとの競争で苦戦しているのでしょうか?」

 

いいえ。

ヤマトも同じように荷物取扱量が減少していることから株価は低迷傾向です。

 

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2.

「中小物流業者との競争で苦戦しているのでしょうか?」

 

いいえ。

物流というのは最後は「いかに低価格で輸送できるか?」という勝負なので、圧倒的に大手が有利。ヤマトや佐川を脅かすほどの脅威を中小物流業者が与えているとは考えにくいです。

 

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3.

「そもそも、全体での荷物取扱量そのものが減少しているのでしょうか?」

 

いいえ。

ネットショッピングの普及によって、全体での荷物取扱量はむしろ大きく増えています。

 

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「荷物取扱量そのものは増えているのに、ヤマトと佐川の取扱量は減っている?」

「なぜ??」

 

 

【Amazonと楽天が自社独自の物流網の構築に力を入れているから】

 

 

以前は、Amazonと楽天にとって配送は、外注案件だったわけです。

自社サイトで売れたら、ヤマトや佐川に配達してもらっていた。

 

ただ、外注というのは一長一短あります。

既に出来上がっている物流網を安価で利用させてもらうという点では効率は抜群にいいですが、しかし、他社に配送していただく以上、計画通りに実施できません。

 

「この荷物を、この価格で、この日時指定で運んで欲しいです。」

「すみません、今、忙しいので、その価格、その日時指定では受けられません。」、、、

 

ということは当然に頻発します。

外注というのはどこまで言っても他社への依存なので、外注比率が高ければ・高いほど、生産統制という点では弱みが大きくなるわけです。だから、

 

 

【Amazonと楽天は、自社独自の流通網の構築に力を入れている】

 

 

何も近年になって突然に始まったことではありません。

実は、Amazonの創業者であるジェフ・ベゾスは、創業の頃から「物流」が自社成功の最大の鍵であるということを見抜いていました。なぜなら、創業当時、ジェフ・ベゾス自らが本の注文があった後に、梱包作業と配送作業の大変さを身を持って体験していたからです。

 

本の注文を受けて終わりではない。お客様が本を無事に受け取って初めて終わり。であるならば、そこまでの販売工程で、「どこか1番のボトルネックになっているか?」もしボトルネックを放置したまま注文件数を増やし続けたら、お客様からの苦情が増え続けるだけ。だから、ジェフ・ベゾスは最初から

 

 

【自社成功の最大の鍵は物流網の構築にある】

 

 

と考えてこれまでの約25年間をやってきているわけです。

だから、まずアメリカを中心に着々とアマゾン独自の物流網が整えられつつあり、そして、日本ということになります。

つまり、今回のニュースの最大の要点は、

 

 

【佐川の競合はヤマトではなく、Amazonであり楽天になって来ている】

 

 

ということです。

 

「製造→ 販売→ 物流」という3つの機能が専門的に分かれていたのが、これからは統合されていくことになります。そうなると、ずっと専門だけで闘っている企業は、正直、かなり苦しい。ヤマトと佐川という物流の2大企業の株価がともに低迷しているというのは、物流単体でのビジネスモデルの見直し時期に来ているということなのだろうと思っています。

 

貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。

 

白坂慎太郎

 

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