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投資家の役割は?

たとえば、
投資家の役割は、経営者の監視であるという考え方がある。

 

もちろん、その一面はある。

会社は株主のもの。そして、会社の所有者である株主が経営を委任している経営者を管理・監督する。

いわゆる企業統治(コーポレート・ガバナンス)という考え方である。

 

どんな人に経営を委任したとしても、その委任された経営者も、やはり人。

未熟である。成長の途上である。だから失敗もする。完全完璧な経営など望むべきもない。

失敗するから失敗しないように経営を監視する必要があると言う。

 

ただ、

実際に、そのような心理的な余裕がない場合、正直、投資家は向いていないと言える。

なぜなら、人は管理によっては伸びないから。人が伸びるとしたら、

 

自由に創造性を発揮できた時

 

株主から厳しく管理されているからということで嫌々で経営をやっているような経営者は、そもそも会社を伸ばさない。

人は自分が嫌いなことや苦手なことをやっているときは生産性が低い。それは社員だけではなく経営者も全く同じ。

嫌々(いやいや)仕事は、そもそも、その人が本来やるべき仕事ではない。人と機会が合っていない。

 

厳しく管理しなければ良い経営ができないのではない。

厳しく管理しているからこそ良い経営ができないのである。

なぜなら、自由で豊かな発想が生まれないから。

だから、本来あるべき株主の姿は、

 

「お金だけ出して、あとは経営者の好きなようにやらせる」

 

である。

 

つまり、監視ではなく信頼。

経営能力のない投資家が経営に口を出してもロクなことはない。

どうしても経営者の経営が気に入らないのであれば、そもそも、その企業、その社長を投資先として選んだ投資選定の方に課題がある。

 

・お金に余裕があるけれど起業意欲のない投資家

・起業意欲は旺盛だけどお金には余裕がない起業家

だから、

・投資とは、起業意欲あふれる起業家の夢実現を、投資家が資金を通じて応援してあげる

 

ことに尽きる。

「資金さえあれば夢が叶えられる」と起業家が言うのであれば、「だったら、この資金を使っていいから、あなたの叶えたい夢を叶えてごらん」と言うのが投資家。

 

投資家にある自由は、「誰に投資をするか?」という自由であって、お金を出した会社をコントロールできる自由ではない。

もし会社をコントロールしたいのであれば、投資家みずからが経営をするべき。

 

自分で経営しないということであれば、お金を出しても口を出してはいけない。

起業家に、好きなように・やりたいように・やらせるべき。

なぜなら、

 

人は、やりたいことをやっている時に最も集中力を発揮するから

 

もちろん、

・経営を委任した相手が失敗することもある

・経営者が会社のお金を無駄に使ってしまうこともある

・一生懸命に経営をせずに、時にはサボっていることもある

 

しかし、

本物の投資家であれば、それらは全て事前に織り込んでいる必要がある。

なぜなら、投資先は人なのだから。完全完璧ではないのだから。

2割の欠点ではなく8割の長所の方を見て投資をしているのだから。

 

だから、投資家の役割とは、

応援したいと思う起業家の夢実現を資金で応援してあげること

 

たとえば、親が子どもにお金を使ってあげる。

見返りは求めていない。単純に子どもが喜ぶ姿を見れることが親自身にとって何より嬉しい。

投資家が親で起業家が子ども。

 

子どもはやがて親を超えていくであろう。

後の時代に生まれてきた子どもは、いつの時代も先に生まれてきた親よりも優秀。

それだけ、素晴らしい環境の中で生まれ育ってきている。

 

そして、子どもが社会の中で活躍し、親の方は現役生活を引退している。

子どもは一生懸命に経営をし、親の方は不労所得(年金 or 配当など)を受け取った上で悠々自適で暮らしている。

その現状だけ見て、親は何もせずにお金だけをただ受け取っているように見えるかもしれない。 たしかに現実は、そう。

しかし、

 

もし子どもが今、活躍していると言うのであれば、それは、数十年前に親が子どもを産み・育てたから

 

親自身の大事なお金を惜しみなく将来の子どもの活躍に投資したから。

だから、今、こどもたちが社会の中で活躍している。

ゆえに、より良き投資家というのは、より良き親の精神で投資を行なっている人だと言える。

すなわち、自分にとって本当に大切な子どものような存在に対して、

 

「好きなことをやっていいんだよ。

好きなようにやっていいんだよ。

 

思い切りやっていいんだよ。」

 

と不完全な相手を100%で信頼してあげる。

投資家は大事な資金を、ただ投じるだけ。口は出さない。

1度、信じたならば、トコトン信じる。

目の前の結果だけではなく、相手の「潜在能力」と日々の「進化成長」を【信じる】

 

投資家には、「誰に投資するか?」「誰の夢実現を応援するか?」という「誰に?」を選べる。

そこに投資家の自由がある。逆の言い方をすれば、それ以上の自由はない。

 

経営の素人が経営者に経営の口出しをするほどの害はない。

もし、「こうすれば経営が上手く行くはず」という確信があるのであれば、経営を相手に委任せず、自らが経営をするべき。

よって、投資家の最も大切な役割は経営者の監視ではない。企業統治(コーポレート・ガバナンス)ではない。

 

・もし監視が必要な相手であれば、そもそも投資をするべきではない。

・もし監視が必要な相手であれば、そもそも投資をするべきではない。

・もし監視が必要な相手であれば、そもそも投資をするべきではない。

投資家の役割は、ただ一点。

「応援したい起業家の夢実現を資金を通じて応援してあげる」である。

 

 

【こどもたちに明るい未来を】創っていってくれる経営者を資金で応援すること

 

 

それこそが、
投資家の役割である。