ニッチ戦略を採れは本当か?
白坂です、
文章のご確認、感謝しています。
ありがとうございます。
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さて、
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ニッチ戦略とは?
>「大手企業が乗り出してない分野や、誰も注目していないような分野をねらって進出しようという戦略」
(ナビゲート ビジネス基本用語集)
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「ニッチ戦略を採れ!」という言葉があります。
これは本当に妥当な考え方なのでしょうか?
論外
ニッチ戦略の背景には「競争を避けたい」という心理があります。
前提として、
・大企業は強くて、中小企業は弱い
↓
・大企業と戦うと勝てないから大企業との競争は避けるべきである
↓
・だから、大企業がやっていない隙間で事業をやった方がいい
論外
です。
隙間は隙間です。もし、最初から隙間を狙ったら、最後まで隙間で事業をやり続けることになります。
「なぜ、大企業はその事業をやっていないのでしょうか?」簡単です。魅力がないからです。
たとえ成功できたとしても、たかが知れているから、です。
もちろん、個人事業主が隙間を狙い、そこで事業をやることで一時的に生計を立てることはできるかもしれません。昔、個人商店がたくさんあった時、肉屋さんは肉屋さんで生計を立て、魚屋さんは魚屋さんで生計を立て、八百屋さんは八百屋さんで生計を立てることができていた時代がありました。だから、大手がやっていない隙間を狙って、一時的に生計を立てることはできるかもしれません。
しかし、わたしたちは歴史的な結果として、個人商店が現在どのようになっているかを知っています。
ショッピングセンター、スーパー、コンビニ、、、今、生き残っているのは大手ばかりです。肉屋さんや魚屋さんが大きくなって全国展開できているということはありません。隙間はあくまで隙間。隙間で事業を始めれば最後まで隙間です。そして、隙間がなくなれば事業もなくなります。
ニッチ戦略は論外
「他の人がやっているから自分は違うことをやった方がいい」とか、「大手がやっていることではなく自分たちは大手がやっていないことをやった方がいい」というのは、気持ちが負けています。たとえ隙間を掘りあてることができたとしても、得られる結果も小さいです。【資本主義とは欲をエネルギーとした自由競争】。競争を避けたいという気持ちがあるのであれば、そもそも資本主義のスタートラインに立たない方がいい。
1番魅力的な市場に入って行く
売り手の企業都合で考えるからニッチ戦略という発想が出てきてしまうわけです。「ココだったら大手がいないから、ココだったら中小でも機会があるのではないか?」という考えになってしまうわけです。逆の、お客様側から考えたらニッチ戦略という考えは出てきません。「なぜでしょうか?」簡単です。
お客様は1番を選びたいから
もし大手の商品の方が優れていて、中小の商品の方が劣っていたとしたら、お客様としては大手の商品を選びたい。当然です。どうせ同じお金を払うのであれば、自分にとって1番の商品を選びたいというのは当然です。
もし、自分たちは中小だから大手の商品より劣っていて当たり前だと自分たちでさえ認識していたとしたら、そもそも事業をやってはいけません。確信犯的にお客様を損させてしまいます。もし自分たちも事業をするというのであれば、当然、
1番の商品を提供する。
1番というのは必ずしも規模だとは限りません。
・1番、速く受け取っていただくというのでも1番です。
・1番、簡単に受け取っていただくというのでも1番です。
・1番、丁寧に受け取っていただくというのでも1番です。
何でもいいです。
ただ、必ず何かでは大手よりも優れていて、何かではお客様にとって1番である必要があります。
お客様は1番を選びたいのだから、自社の1番を選んでいただく
事業には自分たちの努力で「何とかなること」と「何ともならないこと」の両方があります。
何とかなることは、競争に勝つことです。つまり、供給側として1番の商品を提供するというのは、自分たちの努力で何とかなります。可能性があります。しかし、
需要の方は何ともなりません
大手がやっていない。誰もやっていない。斬新な商品。画期的な商品。「これは誰もやっていないから、これだったら成功できる」と考えるとしたら、あまりに事業を知りません。他者との競争に勝つことはできます。しかし、
需要がないものはどうにもならない
少し考えてみたら簡単に分かります。
たとえば、
・「自分たった1人しかいない無人島にみんなに来てもらうのか?」
それとも、
・「みんながたくさん集まっているところに自分も行くのか?」
の2つを比べた時に、どちらの方が自分の商品の存在を知ってもらいやすいか?
言うまでもありません。大手も含めて誰もやっていない画期的な商品をみんなに知ってもらおうとするのは、無人島に居ながら自分1人で一生懸命に叫び続けているのと同じです。
無謀
事業で1番大変なのは、知られていないものをみんなに知ってもらうこと。
認知してもらうこと。ここが1番大変。テレビCM、新聞広告、雑誌広告、、、お金がいくらあっても足りません。それよりは、
みんなが知っている商品を選んでもらった方がはるかに簡単
みんなが知っている商品に関しては、当然、競合商品も多いです。しかし、それでも知ってもらっている商品の中から選んでもらった方がはるかに楽です。要するに、競合商品より何かの要素で優れていて、お客様にとって何らかの点で1番になってもらえさえすれば売れます。大事なのは、
需要がないのはどうにもならないけれど、競争に勝つことは可能
だということです。
ニッチ戦略というのは、競争を避けたいばかりに自分たちからわざわざ需要が小さい市場を選ぼうとすること。愚策です。論外です。あり得ません。もし上手く行きそうな気がするとしたら、まさに机上の空論です。経営は理論ではありません。実践です。外から観察しているだけでは決して分からない、実際にやっている内部の人間だからこそ知っているということがたくさんあります。正解は、
1番大きな市場に入って行って、その中での1番を目指すこと
もし、みんなが商品の存在を知っているということは、最もお金がかかる認知活動は終了しているということ。
もう認知活動をする必要がないということ。であれば、やることはただ1つだけ、です。みんなが知っている商品の中で「どれにしようかな?」と選んでいる中で、自分たちの商品を選んでもらうだけ。すなわち、お客様にとって何らかの要素で1番を提供するだけ。伸びていく魅力的な市場で何らかの1番を獲るからこそ
常識ではあり得ないほどの大きな成功を収めていくことができます
貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。
白坂慎太郎
追伸:
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