【無印良品】良品計画が27%の減益。株価変動は理論と感情どっちで起こる?矛盾した投資家心理とは
白坂です、
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>「無印良品が10日発表した2019年3~8月期の連結決算は、純利益が前年同期比27%減の132億円だった。
前期に計上した有価証券売却に伴う特別利益がなくなり、人件費や物流費などのコスト増も響いた。」
(『日本経済新聞』より一部引用)
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(Google検索より一部引用)
株価で見ると、
・4,050円(2018年6月15日)
↓
・1,786円(2019年8月16日)
最高値からわずか1年2か月で56%近くも株価が下落した良品計画。
これが短期で見た場合の株式市場の恐いところです。恐い。何が?
論理ではなく心理で株価が暴落してしまう
投資家はどんな人も「安くで買って高くで売ろう」という願望を持っています。
出来ることならば、「最安値で買って最高値で売ろう」とさえ望んでいます。
なので、
株価が上がっている間、投資家には矛盾した心理が生まれています。
すなわち、
・「株価がまだまだ上がり続けて行って欲しい」という心理
と
・「いつかは下がり始めるんじゃないか」という心理、です。
良品計画は順調に株価が上がり続けていました。しかし、いざ何かちょっとしたネガティブな要素が現れたとします。すると、利益確定の売りから始まって、まるでパニックにでもなったかのように大量に売られてしまったりするわけです。では、実際に株価が55%も一気に下落するほど良品計画という企業はネガティブなのでしょうか?
(『四季報』より一部引用)
(『バフェットコード』より一部引用)
・無印良品というブランドは健在
・製品の品質は世界最高水準
・海外での売上比率が39%(小売業平均10%)
・年単位で見ると売上は右肩上がり傾向
・利益額も右肩上がり傾向
・財務体質は極めて健全、、、、
株価が暴落するような要素はどこにも見当たりません。
つまり、投資家の心理面で「売り」が「売り」を呼んだだけで、暴落するような論理的根拠は特にはないということです。
・企業の劣等生であれば、ちょっとしたプラスニュースさえあれば、すぐに株価が上昇し、
・企業が優等生であれば、ちょっとしたネガティブニュースが出ただけで、暴落さえしてしまう
ただ、
1年単位で見れば株価は心理面で大きく変動しますが、5年、10年、、、という長期で見ると、株価は理論株価に落ち着いて行くことが統計で分かっています。結局、株式というのは企業の所有権です。そして、株価というのは企業価値を表しているものです。なので、企業価値とは、「これからの将来に渡って、どれくらいの資金を稼ぐ見込みがあるのか?」に尽きます。
もし投資家として、将来に渡って堅実かつ着実な資産を築いて行きたいということであれば、1年単位の株価の変動に左右されず、その企業の本質、すなわち、
・ブランド
・製品の品質
・財務体質、、、
などを冷静に分析し続けていきたいものだと思っています。
貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。
白坂慎太郎
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