『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』書評
白坂です、
・・・・・・・・・・・・・・・・・
>「中小企業M&A(合併・買収)の成約件数は2017年に526件。12年の約3.4倍だ。経営者の高齢化や後継者不足で廃業を迫られる企業を救済するM&Aが増えているとみられる。成約件数の約2割が個人名義。独立志向の中堅会社員や第2の道を模索する中高年の買い手が多い。」
(『日本経済新聞』より一部引用)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「何と比べるか?」・・・ということだと感じています。
最悪なのは、
60歳まで会社員を勤め上げて定年退職。退職後に「長年、夢だった」飲食店で起業。開業資金は、今までの40年で貯めて来た3,000万円。それで、
倒産
問題2つ。
・「長年、夢だった」というだけで、今までの40年間の勤め時代は飲食業と無関係。
単に、本人が好きだというだけで飲食業を選択。
・40年も会社員として勤め続けたという時点で、気質として起業に向いていない。
起業が向いているか・どうかは、開業資金を持っているか・どうかではなく、気質として合っているか・どうか。
この、定年退職後に飲食業で起業という選択肢に比べれば、今までの管理職経験を活かして300万円で企業を買収して経営者になるというのは、まだ成功確率は高いと思います。
なぜなら、起業となるとゼロからイチなのに対して、買収であれば既にある企業を経営管理するということなので、今までの管理職経験が活きるからです。しかも、現役時代と全く同じ業界の企業を買うことができたならば、業界のことも分かっているから、さらに成功確率も高いでしょう。なので、起業に比べたら、M&Aの方が良いのだとは思います。
ただ、
私(白坂)の感想として、個人による企業のM&A(合併・買収)は「株式投資」に比べたら、やはり「ハイリスク=ハイリターン」だと思っています。理由は簡単で、
中小企業は、上場企業に比べて分からない情報が多いから
リスクとは不確実性です。
要するに、「分からない」度合いが多ければ・多いほどリスクが高いです。
自分が分からない部分が多ければ・多いほど、その投資はハイリスク。負ける可能性が高い。
株式投資というのは、上場企業を対象にしています。
要するに、情報開示が法律で義務付けられています。企業が「開示したい」とか「開示したくない」ということは何の関係もなく、公開企業として、出すべき情報を全て丸裸で開示する必要があります。上場企業であれば、株主総会、決算説明会、有価証券報告書、、、など、いくらでも相手企業を詳しく知る手段があります。
ところが、
個人が300万円で購入することが出来る企業というのは、当然ですが未上場の会社です。
つまり、情報開示の義務がありません。結局、創業社長しか知らないこと、創業社長の家族しか知らないことなどが沢山あったとしても全く不思議ではありません。
人間心理として、売却したい企業の社長は、売ることに際して不利な情報は、当然、買い手には黙っているでしょうから、いざ買った後に、「え!?こんな状態になっていたの??」ということが発覚したとしても全く不思議ではありません。
しかも、
個人がM&Aで中小企業を買う場合、サイトを通じて買う場合もあります。要するに、本人が直接、買収する企業を直接尋ねてもいなければ、創業社長の話をしっかりと聞くこともなく、ただ、業種と価格だけでネット上だけで購入を決めてしまったりしている事例さえもあるわけです。
無謀
会社経営というのは、300万円で買えた会社の経営だったら簡単で、3,000万円で買えた会社の経営だったら難しいということは全くありません。会社経営は、規模に関係なく、どれも難しいです。24時間365日で会社経営のことを考えているような経営者でなければ、企業を持続的に成長させることなど決して出来ません。
定年退職後の起業よりは、個人によるM&A(合併・買収)の方がまだ成功確率が高いのかもしれませんが、株式投資に比べたら遙かにハイリスク=ハイリターン。情報がよく分からない中小企業にお金を出すという投資よりも、上場企業で情報が公開されている企業にお金を出した方が、さらに成功確率が高いです。M&A(合併・買収)にお金を出す前に、
まず株式投資で成功体験を積んだ方が良いと思っています。
貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。
白坂慎太郎
追伸1:
総再生回数:1,100万回超!
登録者数 : 27,000人超!
→【大好評】YouTubeチャンネル
追伸2:
メルマガやLINE@でも情報を発信しています。
ご登録頂いた方には『4つの特典教材』を無料で差し上げています。