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東京海上HDが米大手の保険会社を3300億円で買収、富裕層向け保険市場の参入で収益力の強化なるか?

白坂です、

 

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>「東京海上ホールディングス(HD)は3日、米富裕層向け保険大手のピュアグループを買収すると発表した。買収額は31億ドル(約3300億円)で、2019年度中にも傘下に収める。保険会社は多発する自然災害への保険金支払いが膨らみ、収益力の強化が課題になっている。東京海上は拡大が見込まれる富裕層市場を取り込み、収益基盤の安定を図る。」

(『日本経済新聞』より一部引用)

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東京海上の今回の買収は厳しい結果になると思います。

なぜなら、富裕層市場が拡大していくのは確かだったとしても、

 

 

富裕層は、そもそも保険に興味・関心がないから

 

 

「富裕層は、なぜ富裕層になることが出来たのでしょうか?」

簡単です。お金に関する知識・技能を持っているからです。

たとえ経営者だったとしても、自社の株式に投資をしているという投資家的な思考を持っています。

投資家または投資家的な経営者は、常に、「投資 対 効果」で考えています。

 

・「いつでも使えるという流動性を重視して、預金で持っておくか?」

・「債券に投資してローリスク・ローリターンで運用するか?」

・「不動産に投資して資産を構築していくか?」

それとも、

・「もっと大きなリターンを期待して株式に投資をするか?」、、、

いずれにしても、

 

 

富裕層は保険を投資対象とは考えない

 

 

「なぜでしょうか?」

簡単です。

 

 

保険は「期待収益」が良くないから

 

 

保険というのは簡単に言うと「不幸の宝くじ」です。

地震や火事など決して起きて欲しくない不幸な出来事が起きるとお金を得られるというのが保険です。

ただ、期待収益というのは「確率」×「収益」で計算するものです。地震や家事など不幸に遭遇する確率が低すぎるので、期待収益は必然的に小さくなります。そんな保険とかにお金を払っている人が

 

そもそも富裕層になっているはずがない

 

保険というのは、投資家的な考え方を取らない消費者にしか売れない商品です。

消費者は「確率」×「収益」という考え方を取りません。確率がゼロではないのであれば、「万が一に備えて保険に入っておいた方が良い」という考え方を持っているので保険という商品を買います。不幸に遭遇する確率がどれほど小さかったとしてもゼロでないならば、ゼロを求めて「保険に入っておいた方が良い」と考えるのです。

 

 

結果的に、人生を通じて家についで2番目に高い1,000万円近くを保険に支払っているのが消費者

 

 

富裕層は、1,000万円を保険以外のもっと期待収益の高いものに投資して来たから富裕層になれているわけです。だから、富裕層市場が大きくなるのは事実だったとしても、富裕層対象の保険市場は大きくなりません。結果、今回の東京海上の保険会社の3300億円もの買収は極めて厳しい結果となると思っています。

 

貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。

 

白坂慎太郎

 

東京海上HD、米富裕層向け保険企業を買収

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