Shinta corporate site

Newsお知らせ

いきなり!ステーキでJCBが使用不可に?

浅川です。

白坂先生に、今日の「なぜ」を解説していただきます。

 

 

いきなり!ステーキでJCBが使用不可に?

・・・・・・・・・・

 

いきなりステーキでJCBが使用不可に?

 

・・・・・・・・・・

 

・今回のニュース、JCBが使用不可というのはなぜなのでしょうか?

 

いきなりステーキっていうのは直営店と、フランチャイズと両方あって、直営店が7割、フランチャイズが3割なんですよ。てなった時に、直営店の方はJCBは最初から使えてるんですよね。だから今もまだ使えるんですよ。それで、フランチャイズの方はオーナーの判断で決められるので、じゃぁ、うちのお店ではJCBの決済を認めます、認めませんというのをオーナーの判断でできるんですよね。

で、今回のニュースっていうのは結局そのフランチャイズのオーナーJCBというのを使わないという判断をしたので、だから使えていたものが使えなくなったのではなく、元々使えなかったものがネットで話題になったっていう事なんですよね。

 

・・・・・・・・・・

 

・オーナーの方は、どうやってカードを選んでいるのですか?

 

結局クレジットカードには2つのお金を払わないといけない。1つは初期投資っていう、じゃあそのJCBでのカード決済をうちのお店に導入しますってなると、フランチャイズのオーナーは、JCBに対して初期投資をしなければならないというのが1つと、あとは決済のたびにクレジットカード決済手数料をお店がJCBに負担しなければならないというのがあるので、それで、使うとか使わないって判断するんですよね。

投資対効果として、初期投資して、しかもお客様が決済するたびに決済手数料を払っても、それ以上にお客様が増えたとなれば、プラスだし、単純に献金決済の高時とJCBを入れたときでお客様の数が増えなかったとなれば、単純に手数料を払うだけ損なので、現金決済して欲しいと思ってやらないという判断になりますよね。

 

・・・・・・・・・・

 

・売上と手数料ってどれぐらいの差があるのですか?

 

カード会社によって異なりますけど、目安としては大体3%〜4%くらい、¥1.000-のお金をお客様からいただいたら、30円〜40円はカード会社に払うというイメージですよね。

 

・・・・・・・・・・

 

・30円〜40円だったら、そんなに高くないですか?

 

高くないんですけど、それが現金だったら要するに1.000円まるまる貰えるんですよね。カードだったら30円、40円は払わないとならないので、その分お客様が増えるかどうかっていうのを考えなきゃいけないですよね。

 

・・・・・・・・・・

 

・飲食店の利益率ってどれくらいなんですか?

 

利益率はお店によって違うんですけれども、一般的には利益率は低いです。10%出ていればとても優秀なお店です。その中でカードが3%〜4%というのはそれは大きいです。ただ、実際はお金の払いが便利になるとお客様は増えるので、なので本当は入れたほうがプラスはプラスだと思うんですけど、今回の問題っていうのは、直営店が出してる看板と同じ看板を出して、そのフランチャイズのオーナーがバツ(×)をつけていたんですね。JCB使えません。というような形で付けていたので、それが最悪だったんですよね。

決済できないんだったら、その看板使わなければよかったんですよ。直営店が使っている看板に、フランチャイズのオーナーがバツを付けていたって、消費者からしたらイメージが最悪になるので、それが最大の問題だったと思いますね。

 

・・・・・・・・・・

 

・そのあたり、本部の方の指導はなかったんですか?

 

今、いきなりステーキは本体が相当弱っているので、株価は最高値からしたら今85%も落ちているんですよね。しかも財務状態ってお金の状態が、借金が85%なんですよ。てなると、ちょっとその企業としての存続を一生懸命やっている状態なので、多分フランチャイズに対しての指導をそんなに一生懸命やるほどの余裕がないっていうところが実情だと思いますね。

 

・・・・・・・・・・

 

・フランチャイズと直営とで、そもそもクレジットカードの決済のやり方もそもそも決めていなかったということですか?

 

そうですね、それはフランチャイズのオーナーが選べるという形だったんですけれども、ただ、直営にしてもフランチャイズにしても経営者であれば「痩せ我慢」というのもすごく大事で、人間も服を着てたら裸はわからないじゃないですか。実際その人が太っているのか、どうなのかとか、お腹は出ているのかとかどうなのかとか、わからないですよね。

 

お店も一緒なんですよ。お店もなんかこう電気が煌々と照ってて、すごく外見がよければ、流行ってるのかな?と見えたりするんですよね。一部の投資家は決算書とか読み込みますけどそんな消費者ってごくごく一部なので、やっぱりその演出というか見せ方、いきなりステーキは今明らかに業績厳しいんですよ。厳しいけどそれをわざわざ自分達で見せるようなことをする必要はない。今回で言えば、そういう看板にバツとかしてなければ、わからない事なので、その辺の管理は甘かったんじゃないのかなっていう気はしますよね。

 

・・・・・・・・・・

 

・いきなりステーキは今後、もう下がる一方なのですか?

 

下りがどこで出血が止められるかでしょうね。かなり厳しいと思います。

 

・・・・・・・・・・

 

・そういう中で、カードに関しては特に問題ではなかったのですかね?

 

そうですね、もともと使えなかったのが、使えないってみんなに分かったという、それでネットで拡散したという話なので、問題ではなかったんですけれども、ただその問題のなり方が、わざわざ自分からそういう宣伝をするようなことをしてしまっていたということですね。

 

・・・・・・・・・・

 

・やはり消費者の中で「いきなりステーキは危ないんじゃないか?」という印象があったんですかね、それでこうやって広まってしまったのでしょうか。

 

そうですね、社長の方が「皆さんお店に来てください!」みたいな手紙を出したりとか、わざわざ自分のお店が厳しいんですというのをやってしまっているので、ちょっと今もう悪循環に入ってしまっていますよね。

 

・・・・・・・・・・

 

・逆にそれが、そういう時だからじゃあ行ってみようという風にはならないんですか?

 

短期的にはなりますけど、やはり投資って長期的なので、企業の業績も株価も短期は感情で動くんですよ。あぁ、可愛そうだとか、なんか助けてあげたいとか、、なるんですけど絶対長期は論理で動くんですよね。例えばじゃあ1994年の阪神淡路大震災に、今でも私はずっと寄付を続けてますとか、2011年の東北大震災に、今でも私はずっと寄付を続けてますとか、2011年の東北大震災に対して今でも私はずっと炊き出しに行ってますとか、無いんですよ。

一時的にはありますよ。あの人たちは可愛そうだから私たちが助けに行きたいとかって寄付をします。でもそれって5年10年続くわけじゃ無いんですよね。だからやっぱり企業の経営者ってみんなにそういう風に情で歌耐えるようなことをするくらいだったらハッキリ言って閉めないといけない。そういうのは対処療法で全く根本的な解決方法では全くならないので、やっぱり飲食だったら早い・安い・美味しいとかっていうことをきっちりやっていかないと、やっぱり長く続かないですよね。

 

・・・・・・・・・・

 

・投資家としては、いきなりステーキはもう投資対象では無いですか?

 

もともと会社自体はペッパーアンドサービスっていう会社のメインがいきなりステーキなので、いきなりステーキ自体は多分相当厳しいと思うんですよね。てなったら会社自体のペッパーアンドサービスが別の業態とか、別のブランドをうまくいかせるしかないかと思います。

 

・・・・・・・・・・

 

・最初に戻りますが、今回のニュースの本質というのはどこにあったのでしょうか?

 

今回のニュースの本質に関しては、その企業とかそのお店が伸びる伸びないというところで、結構見た目とか、外見とか、見せ方とかっていうのがすごく大事なので、そういう風に消費者がカードが使えないんだったら不安とか、このお店大丈夫かなというそういう感覚ってすごく大事で、そういう一消費者の目線でお店を見たら、投資の判断の一つの基準になると思います。

 

・・・・・・・・・・

 

・見た目もそれなりに大事だということですか?

 

大事です。ものすごく大事です。看板とか、めちゃくちゃ大事です。人間と全く一緒なんです。

 

 

今日のまとめ・・・・・・・・・

 

これからもお店も外観も見た方がいいということです。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。

 

浅川淑子(あさかわよしこ)

 

追伸:

もしメルマガにご登録いただけましたら『4つの特典教材』を無料で受け取っていただくことが出来ます。

メルマガ登録