グレタさんの活動に小泉環境大臣が異論
白坂です、
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小泉進次郎環境相は会見で、環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(16)の活動に触れ、日本の若者は「大人を糾弾するのではなくて、全世代を巻き込むようなアプローチを取るべきだ」などと異論を述べた。グレタさんは大人たちの無策で地球温暖化が進み、自分たちの未来が奪われるとして、その怒りを『気候正義』として訴え、世界の若者の共感を呼んでいる。
(『朝日新聞』より一部引用)
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わたしたち人間の脳は、どうしても2択で捉える傾向があります。
すなわち、「AとBを比べて、どちらが正しいか?」と考えるということです。
今回の場合で言えば、
「経済発展を優先した方が良いのか?」
それとも
「環境保護を優先した方が良いのか?」
です。
ここで、「経済発展を優先した方が良い!」とか「環境保護を優先した方が良い!」と議論するのは無意味です。
なぜなら、両方は本質的には同じことを言っているからです。
なぜ人々は、お金を使っているのでしょうか?
お金を「価値の尺度」としているのでしょうか?
それは、
限りあるものを出来るだけ有効活用するため
空気には経済的な価値が付いていません。
なぜなら、現時点であれば、ほぼ無限に存在しているからです。
76億人の人たちが空気不足で困っていないからです。
だから無料で良い。全ての人に等しく供給できるからです。
一方、
たとえばダイヤモンドに100万円とかの価格が付いているのはなぜでしょうか?
それは数が限られているからです。76億人の全ての人に等しく供給できません。
もしダイヤモンドを無料にしてしまうと、ダイヤモンドの奪い合いが起きてしまいます。
だから100万円という価格を設定することで、ダイヤモンドという限りあるものの有効活用を図っています。
それが経済の本質です。
人類は、最初は電気を作り出す主な原料として「石炭」を使っていました。
しかし、石炭は環境に対しての悪影響が大きかったことと、発電の経済的な効率が悪かったために、発電の主な原料を「石炭」から「石油」に変えました。1960年代に起きたエネルギー革命です。なぜ「石炭」から「石油」に変えたのでしょうか?簡単です。
環境に優しいから
結果論として、石油による火力発電は石炭より良かったとしても完璧な原料ではありませんでした。石油による火力発電を盛んにすれば・するほど二酸化炭素の排出量が多くなってしまいます。結果、地球温暖化につながっていきます。だから、人類は再び、電気の原料を見直さざるを得なくなっています。石油による火力発電以外の方法に真剣に取り組み始めています。たとえば、太陽光発電であったり・地熱発電だったり、、、です。
太陽光発電や地熱発電は、最も経済効率の良い原子力発電と比べてはもちろんのこと、火力発電よりもよくありません。すなわち、同じ量の電気を作るために大きな経営資源の投入を必要としてしまいます。しかし、
科学技術は進歩し続けている
太陽光発電や地熱発電などの科学技術に対する技術は、日進月歩で進化し続けています。やがて、現在の石油を燃料とした火力発電並みの効率で同じ量だけの電気を作れるようになっていきます。人々は、そのための努力をし続けているのです。なぜなら、
限りあるものを有効活用しようと懸命に取り組み続けることこそ経済の本質だから
「経済発展」と「環境保護」は決して矛盾するものではありません。経済発展を目指すというのは、限られたものを今よりも有効活用しようと懸命に取り組み続けるものです。その限られたものの中には環境も当然に含まれています。この現代では、環境を保護するための活動というのは、1つの大きな経済活動です。
「いかに今までよりも環境に優しい科学技術を創っていくのか?」
環境保護に真剣に取り組んでいる組織には、全世界から応援の投資資金が集まる。
環境を無視した企業は衰退していき、環境保護に真剣に取り組み続けていく企業は発展していく。
今までよりも環境に負荷をかけずに、今までよりも便利な生活の追求。それが
「経済発展」と「環境保護」が両立した理想的な姿です。
貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。
白坂慎太郎
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