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なぜ中小企業が多いのか?

白坂です、

 

日本企業の99%は中小企業です。
「なぜ中小企業が多いのでしょうか?」

 

【結論】
社長に平等意識がある「いい人」だから

人が横並びで協力するのは得意。
しかし、
縦組織の中で、それぞれが役割分担の中で
強みを活かしながら違う仕事をするのが苦手。

なので、

理想の組織をイメージすると、
日本人の場合は、すぐに、
みんなが横並びで協力し合っている組織こそが
理想であると思い浮かべがち。

頭の中の理想はともかくとして、
現実的には、横並びの組織は大企業になりません。

理由は簡単です。横並びだと価値観の調整のために
多大な時間・お金・エネルギー、、、が浪費され
続けてしまうから、です。

・>「話し合いが大事」
・>「説明責任が不十分」
・>「まだ十分に議論が尽くされていない」、、、

話合い・打合せ・会議・会食、、、

人それぞれで価値観が違うのに、
まるで話し合えば意見が一致する日が
来るのではないかという幻想を見ています。

来ないです。

人は一生、分かり合えません。
人は、1人の命としては平等かもしれませんが、
決して同質ではありません。どちらが正しいとか
間違っているとかではなく、

違うものは違う

違うものを一致させようとすることに
浪費される時間・お金・エネルギー、、、こそが
最大の無駄。

人が増えれば摩擦が増えます。

独りであれば価値観の違いが発生しませんが、
2人になり、3人になり、4人になり、、、と
人数が増えれば・増えるだけ、価値観が違う人が
増えます。つまり、摩擦も増えます。

人は、無意識に摩擦を避けようとします。
だから、創業社長は、組織を大きくしたがらないわけです。
組織が小さい中小企業であれば、話合い・打合せ・
会議、、、など無駄が最小化するから、です。

日本企業の99%は中小企業です。
「なぜ中小企業が多いのでしょうか?」

【結論】
社長に平等意識がある「いい人」だから

分かりやすさとは極論なので、
最も小さな組織である「夫婦」と
最も大きな組織である「政府」の両方から考えてみましょう。

たとえば、
理想の夫婦とは、「共家事・共育・共仕事」、、、を
している夫婦だという意見があったりします。

夫も妻も、両方が家事・育児・仕事を協力し合っている。
それが、理想の夫婦像なのだろう、、、という考えです。

机上の空論

何となく理想の夫婦のような気がします。
でも、それは平等意識にもとづくあくまで頭の中だけで
成立する理想論。もし、頭の理論通りに「共家事・共育・共仕事」、、、
なんてやったら、

・夫婦2人が一生、豊かになれないか?
または、
・離婚

のいずれかに至ります。
理由は簡単です。夫婦は一人・一人の人間としては平等だったとしても
決して同質ではないから、です。得意・不得意があります。

・得意な人が得意なことをやり、
・不得意な人は不得意なことをやらない。

たとえば、
・仕事をするのが得意な方が仕事をやり、
・家事・育児をするのが得意な方が家事育児をやった方が、

夫婦としては最も効率よく生産的な組織となります。

仮に、
・夫が仕事
・妻が家事・育児

と役割分担していたとして、
・夫の年収:400万円
・妻の年収   0 円
・夫婦合計:400万円

から夫婦生活がスタートしたとします。

もし間違って、夫に中途半端に家事・育児、、、を
手伝わせたとします。

夫は残業しない。
1日8時間という必要最小限しか仕事しない。
休日は知識・技能を磨くための自己啓発もしない、、、
そうすると、夫の年収は絶対に上がりません。下手すると

下がります。

逆に、

妻にも中途半端に仕事をさせたとします。
家事もある。育児もある。だから、仕事に全集中することはできない。
パートタイムなのか・アルバイトなのか、、、でしか仕事ができない。
そうすると、年収100万円くらいしか得られない。結果、

・夫の年収:400万円→ 300万円
・妻の年収   0 円→ 100万円
・夫婦合計:400万円→ 400万円

中途半端に、「共家事・共育・共仕事」をやってしまったがために、
2人とも忙しくなったにも関わらず、妻は夫の年収の減収分を
単に補っただけ、ということになったわけです。

これは、
夫婦ともに同じ人間だから、同じことをやるべきだという
平等を同質と錯覚した致命的なミスです。

もし
組織を上手く運営したいのであれば、たとえ人間としては
平等だったとしても、違いは違いとして「ありのまま」で
認めること。2人が、

共通の【ゴール】である:幸せであること

だけを見て、役割分担をすること。
そして、それぞれの強みを活かすこと。

たとえば、
もし夫が仕事をするのが得意なのであれば、夫には仕事に専念させる。
もし妻が家事・育児をするのが得意なのであれば、妻は家事・育児に専念する。

妻は夫に家事・育児の細かいことをやらせない。
夫は、仕事をする。徹底的に仕事をする。1日8時間とかケチ臭いことに
こだわらずに、1日12時間、14時間、、、とか、起きている時間は仕事をする。
休日も仕事に役立てるために自分の知識・技能・経験、、、を高める自己啓発をする。

すると、
夫は経済的に成功します。
たとえば、年収400万円からスタートしたとしても、
年収1000万円超とかになります。であれば、

・夫の年収:400万円→ 1000万円
・妻の年収   0 円→ 0 円
・夫婦合計:400万円→ 1000万円

結婚当初に比べて、
夫婦全体の豊かさが2.5倍になっています。
経済的に余裕が出来ると、

時間の余裕も創れます。

成功の秘訣は【集中】です。
「何をやるか?」が重要なのではなく、「何をやらないか?」が重要。
そして、

集中すべき時は徹底的に集中してこそ結果が変わる

見るべきは、相手ではありません。
まして、相手と自分が同じことをやっているのか、とか、
同じ結果を得ているのか、、、ということでもありません。
違います。見るべきは、

共通の【ゴール】:夫婦が幸せであること

であれば、
違うものは違うと割り切って、互いが互いの強みを活かす。
役割分担をする。そして、自分の役割を責任を持って果たす。

日本企業の99%は中小企業です。
「なぜ中小企業が多いのでしょうか?」

【結論】
社長に平等意識がある「いい人」だから

今度は、
最も大きな組織である「政府」について考えてみましょう。
とは言え、組織なので全く同じです。

総理大臣には総理大臣にしか出来ないことに集中させる

>「国会、軽視だ!」
>「記者会見が少ない!」
>「説明責任を十分に果たしていない!」

幻想

・話し合いは時間の無駄。
・議論も時間の無駄。

・決して分かり合えない価値観と利害関係の調整に
費やされた全ての時間・お金・エネルギーが無駄となる。

総理大臣にしか出来ないことは何なのか?
それは、仕事では【ありません】。
仕事をするのは、

・内閣官房長官であり、
・内閣官房であり、
・内閣であり、

・国務大臣であり、
・副大臣であり
・政務官であり

官僚です。

だから、
何でもかんでも総理大臣がする必要はありません。
総理大臣がするべきことは仕事では【ありません】。

意思決定のみ

日本という国が、どのような夢に向かって、
どのような方向に進むべきなのか、、、
それをハッキリと示すこと。それだけが総理大臣にしか出来ない
総理大臣がするべきこと。

その総理大臣が示した方向性に進むために実際の仕事を
するためにこそ、各国務大臣がいて、副大臣がいて、政務官がいて、
事務次官がいて、官僚、、、がいます。

総理大臣が他の人と全く同じことをする必要はないのです。
役割が違うのですから。極論、

たとえ総理大臣が、365日でゴルフをやっていたとしても、
示すべき方向性が日本全体を豊かにするために合理的な
ものであったのであれば、それで良い。

合理的な意思決定をするためには、外からの情報を一切で
遮断する時間が必要になります。自分1人の時間で、
右脳の中に入っているたくさんの断片的な情報を効果的に
繋ぐための、瞑想的な時間が必要になります。

総理大臣の一挙手一投足、そして、総理大臣の関係者の
一挙手一投足をあげつらって、評論・非難・批判、、、するのは、
総理大臣という相手を見てしまっているから。見るべきは相手ではなく、

日本国全体の【ゴール】

日本国全体が豊かになれば、日本国民一人一人も豊かになっていきます。
であれが、総理大臣には総理大臣にしか出来ないことに集中させた方がいい。
役割が違う相手が、自分と全く同じ感覚で、全く同じ仕事をやっている必要は
全くありません。

日本企業の99%は中小企業です。
「なぜ中小企業が多いのでしょうか?」

【結論】
社長に平等意識がある「いい人」だから

>「独裁だ!」
>「ワンマンだ!」
>「パワハラだ!」

独裁は、平等意識からすると間違った組織体制に見えますが、
独裁は、マイナスよりもプラスの方が圧倒的に大きいです。
理由は簡単で、話合い・打合せ・会議・会食、、、などの
時間・お金・エネルギーの無駄がなくなるから、です。

独裁は平等意識と反しているだけで、成果を出すためには
最も合理的な体制なのです。

>「縦割りだ!」
>「形式主義だ!」
>「マニュアル主義だ!」

ピラミッドの階層型組織は、平等意識からすると間違った
組織体制に見えますが、階層型組織はマイナスよりも
プラスの方が圧倒的に大きいです。何より安定しています。

・宗教
・軍隊
・官僚、、、すべてピラミッドの階層型組織です。

安定しています。
たとえ、総理大臣などのトップが1年単位で変わったとしても、
政治が完全に止まったりしないのは、組織内の価値観とルールが
統一されているから。マニュアルで手順が明確にされているから。

日本企業の99%は中小企業です。
「なぜ中小企業が多いのでしょうか?」

【結論】
社長に平等意識がある「いい人」だから

平等意識が強過ぎると、
みんなから嫌われたくない、という意識になります。
そして、みんなと同じことを自分もやった方がいい、
という感覚になります。だから、社長なのになぜか

社員との打合せ・会議・会食、、、など、
社員とのコミュニケーションを充実させることに
時間・お金・エネルギー、、、を浪費させてしまっています。

ロスタイム

意味のない時間です。無駄です。
社長がいつも・いつも正しい意思決定をするわけではないのと
全く同じように、社員の意見を聞いていたら、いつも・いつも
正しい意思決定になるわけでもないのですから。

社長が社員に気を使い出したら会社は潰れます。
社長が気を使うべき相手は、会社に対してお金を
支払ってくれる「顧客」と「株主」という【市場】です。

「お金を支払ってくれる【市場】に対して会社として
最も合理的な意思決定は何か?」

だから、
会社が、各人バラバラの価値観で運営されている間は
絶対に会社は大きくなりません。一生、個人事業主か
家業のままで終わります。良い社長とは「いい人」ではなくて、

会社を持続的に成長させるための合理的な意思決定が出来る人

「この会社は、どのように社会に貢献すべきなのか?」
だかを追求し続け、会社の内部は、会社共通の価値観とルールにて
運営されるべき。

日本企業の99%は中小企業です。
「なぜ中小企業が多いのでしょうか?」

【結論】
社長に平等意識がある「いい人」だから

日本99%の企業は中小企業。
それは、社長の中の平等意識が、会社内部という内側ばかりに
焦点を向けさせてしまっているから。社長が向けるべきは
社内の問題解決ではなく、社外の問題解決。

「会社にお金を支払ってくれている「顧客」と「株主」という
【市場】は、自社に何を求めているのか?」社長が「いい人」を
卒業して、社長だからこそ出来る為すべきことを為し始めた時から

会社は大きくなっていきます。

 

今回は以上です。
本日も文章をお読みくださり感謝しています。
いつも本当にありがとうございます。

 

白坂慎太郎