勉強は役に立つのか?
白坂です、
文章のご確認、感謝しています。
ありがとうございます。
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さて、
「勉強は役に立つのでしょうか?」
この問いに対して考えるためには、勉強の【目的】から考える必要があります。
もし、勉強している【目的】が就職であれば、役に立ちます。「いい高校に行って、いい大学に行って、いい会社に就職するために、勉強をしている」というのであれば、明らかに役に立ちます。なぜなら、学歴社会だからです。学歴がないよりは学歴がある方が、いい会社に就職できやすい。現実です。であれば、勉強は役に立ちます。
では、違う【目的】でも考えてみましょう。
「起業するために勉強は役に立つのでしょうか?」「経営者になるために勉強は役に立つのでしょうか?」もちろん、
役に立ちます
ただし、条件付きです。
就職するために勉強をしている場合は、ほぼ無条件で「勉強は役に立ちます」が、起業するために勉強をしている場合は条件付きです。条件付きで「役に立ちます」。逆の言い方をすれば、条件によっては役に立ちません。
役に立たない勉強というのは、勉強のための勉強をしている場合です。起業をする期日を決めずに、いつまでも・いつまでも勉強ばかりしている場合は、役に立ちません。もし勉強が役に立つとしたら、それは
泳ぎながらの勉強
つまり、事前に持っている知識量に関係なく、何はともあれまずは起業して、溺れないように必死に泳ぎながらの勉強であれば役に立ちます。逆に、プールサイドに居続けての勉強であれば役に立ちません。プールサイドに居続けて勉強するくらいだったら、全く勉強をせずにとりあえず水の中に入った方が圧倒的に良いです。理由は簡単です。
経営は理論ではなく実際だから
経営というのは、やってみなければ分かりません。プールサイドに居続けて勉強をしている人は、そのたった1つのことが理解できていないだけです。ずっと勉強しているだけの人は、ただ、単に「失敗したくない」から。「損をしたくない」から。できるだけ「カッコ良く成功したい」から。
・「どうすれば失敗せずに成功できるか?」
・「どうすれば損をせずに成功できるか?」
・「どうすればカッコ良く成功できるか?」、、、
そのために経営の勉強をしているのであれば、勉強ははっきり言って無駄です。意味がありません。そんなことを求めて勉強をするくらいだったら、何も知らないで実際に起業をしてしまった方が良い。そして、発生する目の前・目の前の問題を1つずつ・1つずつ解決しながら、溺れないように何とか・何とか泳ぎながら経営者としての実力を上げて行った方がいいです。
・失敗したくないというのは、安定志向なので起業に不向きです。就職の方が向いています。
・損をしたくないというのは、安定志向なので起業に不向きです。就職の方が向いています。
・カッコ良さを求めるというのは、安定志向なので起業に不向きです。就職の方が向いています。
経営とは理論ではありません。実際です。実際にやってみなければ分かりません。
理論で分かることは、
・成功した経営者が、「何で成功したのか?」です。
・成功した経営者が、「どのようにやったのか?」です。
成功している経営者が、「何をどのようにやって成功したのか?」ということはわかります。勉強する意味もあります。しかし、勉強ではどうしても分からないこともあります。それは、
・成功した経営者が、「表面上の成功という結果を出すために水面下で何をやっていたのか?」
・成功した経営者が、「何を目的としながら、その行動をやっていたのか?」
・成功した経営者が、「どのような【気持ち】で、その決断をしたのか?」、、、
成功した経営者が表面上でやった結果に関しては勉強で分かったとしても、【内面】で起きていた心情に関しては勉強では分かりません。それは、相手が服を着ていたら、相手の裸が見えないのと同じです。
たとえば、芸術的な絵画を鑑賞すれば、
・「その絵画がどのような作品なのか?」は見れば分かります。
・「その絵画が何についての作品なのか?」は見れば分かります。
・「その絵画がどのような材質の物にどのような道具を使って描かれたものなのか?」は調べれば分かります。
しかし、
・「その作者は水面下で何をやっていたのか?」は分かりません。
・「なぜ、その作者は、その絵画を描こうと思ったのか?」は分かりません。
・「その作者の【内面】にはどのような想いや感情が湧き上がってきていたのか?」は分かりません。
勉強すれば分かることもあります。だから、役に立つと言えば役に立ちます。
ただし、分からないこともあります。だから、役に立たないと言えば役に立ちません。
特に、勉強対象になっている相手の【内面】で起こっている変化に関しては、外からの勉強では決して分かりません。だから、
経営とは理論ではなく実際
たとえば、ある企業が10年連続で増収増益を達成することができていたとしましょう。
そして、大学教授やコンサルタントなどが、その企業が「なぜ、あの企業が10年連続で増収増益を達成することができたのか?」を分析することはできます。可能です。たとえば、
・年平均で20%増で事業を成長させることができている、とか、
・企業の事業戦略は、○○戦略によるものだった、とか、
・あの商品が売れたのは、○○の部分が良かったからだった、とか、、、
外部の人間が、アレコレ・アレコレと分析することはできます。好きなように・好きなだけ評論することができます。そして、その専門家たちが分析した結果を勉強すれば、○○戦略のことや、○○の部分を理解することもできます。分かることがあるから勉強は役に立つと言えば役に立ちます。ただ、分からないことがあるから役に立たないと言えば役に立ちません。
たとえば、10年連続で増収増益を達成できていたというのは、あくまでも結果です。それが算数的に年平均20%増で事業を成長していたというのもあくまで結果です。結果に対しての分析は、全てが結果論です。その結果論をあくまで1つの参考情報にすることができたとしても、その参考情報だけで成功できるわけではありません。
もし、ある企業が売上1,000億円を達成することができていて、世間一般が、「あの企業は成功している」と認識したとして、「あの企業は、どうして売上1,000億円を達成することができたのか?」を分析することは可能です。しかし、当の経営者自身は、常に売上1兆円だけを目指し続けていることの単なる途中過程が1,000億円という数字で現れているだけかもしれません。
同じように、ある企業が10年連続で増収増益を達成できていて、算数的には年平均20%の複利での成長をしていたとしても、それはあくまで結果論であって、当の経営者は、「年20%の複利成長で10年間連続での増収増益を達成しよう!」なんて思いながら経営をやっていなかったかもしれません。
もしかしたら、「勝つば大成功で、負けたら倒産危機」の一世一代の大勝負を何回もやっていたら、たまたま10年連続での増収増益という数字が結果として出ていたということだったのかもしれません。
基本的に、
・その時、
・その瞬間だったからこそ、
・その勝負をやって上手くいった
ということも多く、外部の専門家が分析した結果を勉強したとしても上手くいくとは限りません。何より、成功した経営者の【内面】で起きていた変化は、外からでは決して分からないので、勉強にはどうしても限界があります。だから、もし、
・失敗したくないから勉強している
・損をしたくないから勉強している
・カッコ良く成功したいから勉強している、、、
というのであれば、勉強は役に立ちません。そのような動機で勉強をするくらいだったら、勉強はお金も時間も両方共が無駄なので、勉強を止めて、今すぐに経営の実際に踏み出した方が良いです。プールサイドで勉強をし続けていてもただの1ミリも前に進んではいません。しかし、たとえ泳ぎ方がド下手だったとしても、一生懸命に手足をバタつかせていれば、少なくても前には進めます。
であれば、勉強は役に立たないという結論になりそうですが、実際は役に立ちます。
・勉強しさえすれば経営で成功できるわけではありませんが、
・成功している経営者は、すべからくみんな物凄く勉強しています。
・勉強しさえすれば経営で成功できるわけではありませんが、
・成功している経営者は、すべからくみんな物凄く勉強しています。
・勉強しさえすれば経営で成功できるわけではありませんが、
・成功している経営者は、すべからくみんな物凄く勉強しています。
なぜなら、勉強は成功を保証してくれるものではありませんが、成功の確率を高めてくれるものではあるからです。今やっていることを、より改善するためのヒントを得ることができるものではあります。だから、成功している経営者であれば、成功確率を高めるためのヒントを24時間365日で勉強し続けています。
・本を読みながら、
・動画を視聴しながら、
・広告を見ながら、
・街で買い物をしながら、、、
「経営の成功確率を高めるためのヒントがどこかにないか?」を常に探し続けています。一見、休んでいるように見えても、遊んでいるように見えても、本当に成功している経営者であれば、常に脳を働かせています。勉強の形ややり方にはこだわらずに、物凄く勉強をしています。
もし勉強の【目的】が「失敗したくない」「損をしたくない」「カッコ良く成功したい」というのであれば、勉強は役に立ちません。経営は理論ではありません。実際です。想像しているよりも、はるかに地味です。泥臭いです。地味で泥臭いことの膨大な積み重ねの結果が成功として現れているに過ぎません。それは、実際に経営をやってみることでしか決して分からないことです。
ただ、
もう既に経営をしていて、今まで出している結果をより良くするための【確率を高めたい】ということであれば、やはり勉強は役に立ちます。勉強は成功を保証はしませんが、確率を高めてくれるものではあります。成功事例を全く知らないよりは、成功事例を数多く知っている方が
成功確率を上げることはできます。
貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。
白坂慎太郎
追伸:
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