AbemaTV(アベマテレビ)課金に軸足
白坂です、
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>「サイバーエージェントがインターネットテレビ「アベマTV」の事業モデルを見直している。2016年の開局から広告収入による無料放送で事業を拡大してきたが、課金収入にも軸足を置いて赤字縮小を図る。」
(『日本経済新聞』より一部引用)
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サイバーエージェント社でとにかく強いのは、広告事業。
特に、アメブロによる収益です。
【「成熟産業」×「市場1位」→「金のなる木」】
ブログ市場というのは成熟期どころか衰退期です。
市場自体は完全に縮小して行っています。つまり市場に魅力がありません。
だから、これから本気でブログ市場に大きな資本で参入して来る大手企業もありません。
いくら衰退産業とは言え、ブログを利用する人がいなくなったわけでは全然ありません。
減ってはいても、しかし、依然として大人数がブログを利用しています。
これから参入して来る大手企業がない中で市場1位ということは、今後ずっと1位であり続けるということです。
実際、サイバーエージェント社自身は、アメブロを成長させるために積極的な広告宣伝をしていません。
それどころか、人員に関しては、ピーク時の3分の1以下の社員さんでアメブロを運用しています。
いくら衰退している産業とは言え、広告宣伝をせず、人件費を削減し、逆に、他社からの広告収益は上がり続けています。まさに「金のなる木」です。
【何が何でも1位の事業を持つこと】
ある意味、黙っていてもアメブロ経由の広告収益が入り続けいます。
このアメブロ経由の広告収益を「ゲーム事業」に投資して「ゲーム事業」を成功させ、そして、今度は、「AbemaTV(アベマテレビ)」に投資して、3つ目の大きな収益源としようと育てている段階です。
現在の売上高:
広告・・・・・約2,600億円
ゲーム・・・・約1,500億円
アベマ・・・・約 400億円
現在の利益額:
広告・・・・200億円
ゲーム・・・300億円
アベマ・・△200億円
ニュースではAbemaTV(アベマテレビ)は広告収益から課金収益の割合を増やしてAbemaTV(アベマテレビ)の赤字縮小を図っているという報道になっています。ただ、それは結果論であって、決算説明会を視聴する限り、それはサイバーエージェント社が最初から意図した結果だったようには見えません。
売上400億円の事業の赤字を急いで縮小しようとするのではなく、まだまだ売上そのものを大きくしたい
広告・ゲームともに売上2,000億円以上の事業である以上、AbemaTV(アベマテレビ)も単独で、売上2,000億円以上で今より5倍以上に拡大させて行きたいのだと思います。であれば、年間200億円もの赤字で先行投資をしているはずがありません。大事なことは、
サイバーエージェントはAbemaTV(アベマテレビ)は、今からまだ5倍以上に育てられると考えている
という企業そのものの意図です。
「広告」と「ゲーム」という両方から大きな利益が出ている間に、AbemaTV(アベマテレビ)を売上で5倍以上、利益に関しては「広告」や「ゲーム」以上の300億円以上にしていくための先行投資を行なっているという視点で見てこそ、現在のサイバーエージェント社の現状と戦略を正しく理解できるのだと思っています。
貴重な時間にて文章をお読みくださり感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、また。
白坂慎太郎
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